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更新日:2025年2月13日
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【観光DX】人流データ活用実証事業
静岡市では、観光産業のDX(デジタルトランスフォーメーション)による生産性向上に向けて、最新のデジタル技術を活用した人流データ活用の実証事業に取り組みます。
※観光庁補助金「地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業(面的DX化)」を活用
目的・ねらい
地域全体で人流データを活用することで、市が行う観光振興事業や地域団体が行う誘客イベント、観光施設の経営などが効率的に行われ、市内観光産業全体の生産性向上が期待されます。
本事業では、人流データの本格活用に向けて、以下の事項を検証します。
(1)ユースケースの創出
市が取得した人流データは積極的に公表するとともに、個別施設に対して、自施設のデータを用いた分析・活用の提案を行います。
また、市や各施設が持つ他の統計データ等も持ち寄って、掛け合わせた活用を検討します。
事業期間を通じて、自施設のマーケティングでの活用やイベントの効果検証など、民間での具体的な活用事例(ユースケース)の創出を目指します。
(2)持続的な活用体制の検討
事業期間中の活用成果等を踏まえ、活用シーンに応じた必要なデータの特定を行い、各主体のデータ取得の範囲や費用分担等を含めた、地域としての持続的な人流データの活用体制を検討します。
事業の概要
活用する人流データ
来訪者のスマートフォンが発信する「Wi-Fiアクセスポイント(SSID)」への接続履歴情報を受信するセンサー機器(SSIDセンサー)を用いて、来訪者の属性や周遊・滞在状況を分析します。
データ取得・分析の流れ
- Wi-FiがONになっている来訪者のスマートフォンは、Wi-Fiアクセスポイント(SSID)への接続履歴情報を定期的に発信
- 設置したセンサーが受信したSSID接続履歴情報に、ユニークIDを付与したうえでクラウドに保存(個人情報には非該当)
- Webブラウザ上の分析サービスで、SSID接続履歴情報やセンサーへの接触状況等から、来訪者の属性・動向等を分析
属性と周遊・滞在状況分析の方法
- (属性分析)SSID接続履歴の組み合わせ等から属性を分析
分析項目例:国籍、社会人・学生の別、趣味・趣向 など - (周遊・滞在分析)同一IDのセンサーへの接触状況から周遊・滞在状況を分析
分析項目例:施設間の移動相関、市内での滞在時間、再訪頻度 など
- (注記)今後、分析サービス内でAIによる施策評価機能が実装される予定であり、より高度な分析や活用の可能性についても検証を行います。
センサー設置箇所
市の施設のほか、商店街や観光施設等にご協力をいただき、市内全域、約70箇所への設置を予定しています。
- (注記)現在、段階的にセンサー設置作業中。令和6年11月中旬に設置完了予定。
設置状況に応じて設置箇所の情報を更新していきますます。
エリア別センサー設置箇所(令和6年11月1日時点)
事業期間(予定)
令和5年11月6日(月曜日)~令和6年11月30日(土曜日)
- (注記)上記事業期間は分析サービスの使用期間。センサー設置は期間前から段階的に実施中。
期待される活用イメージ
SSIDセンサーにより取得された人流データは主に以下の特長を有しています。
- 個人を特定することなくユニークID化が可能
- センサー接触による非推計データを把握可能
- 国籍情報を把握可能
市や事業者が持つ他データとの掛け合わせも含め、様々な活用事例の創出を目指していきます。
また、人流データの分析結果は、随時、レポート等により本ページ上で公表を予定しています。
(活用イメージ例)
- 【市】エリアごとの来訪者属性の分析により観光誘客の方向性を検討。プロモーションのターゲット地域を選定。
- 【商店街団体】誘客イベントの効果検証に活用。検証を踏まえ次回のイベントに反映。
- 【観光事業者】自施設の前後に訪問している施設を分析。相互連携して集客力向上につなげる。