静岡挽物 印刷用ページ

最終更新日:
2021年3月17日
静岡挽物

起こり

線香入れ 線香入れ

 挽物(ひきもの)とは、轆轤(ろくろ)を使って木を加工した製品をいいます。
 静岡挽物は、元治元年(1864年)、銘木商人の酒井米吉が技術を伝えたことが始まりです。米吉は、箱根の挽物職人から技術を学び、葵区七間町あたりで工房を開業したと伝わっています。この工房で、多くの技術者を養成するとともに、静岡挽物を発展させました。

産業としての発展

轆轤による加工 轆轤による加工

 米吉が静岡挽物を始めた頃、轆轤は足踏式でした。
 明治30年(1897年)頃になると、動力に蒸気機関が使用されはじめます。
 明治41年(1908年)頃には、木工挽物旋盤機を導入し、機械化、能率化が進みました。
 大正3年(1914年)になると、動力は電気モーターに変わり、近代化が大きく進むと同時に、機具・器材等も改良され、挽物技術は格段に発達しました。

 →静岡挽物の詳しい歴史について(PDF)

海外輸出

胡椒ひき/コーヒーミル 胡椒ひき/コーヒーミル

 第二次世界大戦後、ジョッキ、コースター、胡椒ひき、コーヒーミルなどの挽物がアメリカで好評を博し、輸出されました。昭和40年代には、機械の自動化によって、静岡の挽物生産高は日本一となり、製品の約8割を輸出するほどでした。
 しかし、オイルショック以降は、国内に販路を定めて、少量生産による多種多様な製作を行っています。

特徴

玩具 玩具

 挽物の特徴は、汎用性の高い技術です。木の皿、コップ、盆、スプーン、玩具、家具、調度品、文房具、仏具、健康グッツなど、丸みのある木製品のほとんどに、挽物の技術が使われています。自由なデザインが可能で、職人の創意工夫次第で、あらゆる形状を作り出すことができます。
 また、滑らかな曲線、美しい木目が、木独特の柔らかい温かみを醸し出しており、思わず触れてみたくなる質感が人気です。

半製品の製造

工房の様子 工房の様子

 静岡挽物は、雛人形・雛具の木地部分、家具の脚やつまみ、建築用の部材など、様々な産業に部品(半製品)を出荷しています。職人が手挽きするものから、機械で大量生産するものまで、各業界の要望に応じて、多様な対応をしてきました。
 静岡挽物はまさに、ものづくりの街静岡を支える縁の下の力持ちです。

現在の静岡挽物

デザイナーとコラボした花瓶 デザイナーとコラボした花瓶

 現在、静岡挽物は、静岡県郷土工芸品に指定されています。最近では、デザイナーとのコラボレーションによって、モダンで前衛的な作品も開発され、多くの展示会で注目されています。
 また、職人の数は、昭和40年代をピークに減少し、今では数えるほどになってしまいましたが、伝統技術を後世に残すため後継者育成に力を入れており、熱意ある若手職人が活躍する業界でもあります。

静岡の名工

岸本政男 氏 作:静岡挽物欅拭漆盛器 岸本政男 氏 作:静岡挽物欅拭漆盛器

 静岡市では、伝統工芸の職人として優秀な技術を有し、産業の発展と技術の継承に顕著な功績を持つ方を、「静岡市伝統工芸技術秀士」として指定しています。静岡挽物の職人で指定を受けているのは、以下の2名です。

静岡挽物を購入したい方へ

駿府楽市 駿府楽市

 駿府楽市では、店頭で様々な工芸品、特産品、土産物を取り扱っています。

場所:静岡市葵区黒金町47 JR静岡駅ASTY西館
電話:054-251-1147 
詳しくは、駿府楽市ホームページへ
https://www.sunpurakuichi.co.jp/rakuichi/
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経済局 商工部 産業政策課 地場産業係

所在地:駿河区曲金3-1-10

電話:054-281-2100

ファクス:054-284-3987

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