駿河蒔絵 印刷用ページ

最終更新日:
2021年3月22日
駿河蒔絵

起こり

文箱、器、手箱 文箱、器、手箱

 蒔絵(まきえ)とは、漆で模様を描いて、漆の乾かないうちに金銀錫粉や色粉を蒔きつけ、文様を表したものです。蒔絵の歴史は古くは、奈良時代の正倉院の太刀には、既に蒔絵が描かれています。
 駿河蒔絵の始まりは、文政11年(1828年)、駿府に住む塗師・中川専蔵が、信州の画家・天領に蒔絵技術の教えを受け、花鳥草木などの本格的な蒔絵を、漆器、雛具、茶道具などに取り入れたのがきっかけであるといわれています。専蔵は多くの弟子を育成し、駿河蒔絵の技術構築に貢献しました。現在、専蔵の功績を称える碑が、葵区音羽町清水寺境内に残っています。

 →駿河蒔絵の詳しい歴史について(PDF)

駿河蒔絵の流派・特徴

中川専蔵 肖像画 中川専蔵 肖像画

 天保元年(1830年)、江戸より漆器蒔絵職人・小林留吉、小林遷次郎が来静し、駿河蒔絵は更に高い技術を身に着けました。
 留吉と遷次郎は、専蔵の家に滞在し、専蔵をはじめ、中川半助、中川専之介、深井幸太郎、藤伝、下山茂司など多くの職人に技術を伝授しました。後に、ここで学んだ職人たちにより、中川派、深幸派、藤伝派、下山派の4流派が誕生し、現在まで様々に分岐、発展し継承されています。

 →中川専蔵について(PDF)
 →駿河蒔絵の流派について(PDF)

デザイン性の向上

手鏡 手鏡

 明治になると、欧米文化の色が濃くなり、デザインや構図を理解し、蒔絵に応用する動きが出始めます。
 明治33年(1900年)には、有志の蒔絵職人達で静岡漆工青年会(後の静陵図案会)を設立し、展覧会や講習会を毎年開催して切磋琢磨しました。
 また、同年に私立漆工学校が開校し、デザインを学ぶ場が構築されました。
 戦後、昭和22年(1947年)には、蒔絵職人161名で静岡県蒔絵工業協同組合を組織しています。

 →静陵図案会、私立漆工学校について(PDF)

現在の駿河蒔絵

アクセサリー制作中の職人手元 アクセサリー制作中の職人手元

 現在、駿河蒔絵は、静岡県郷土工芸品に指定されています。
 文箱、オルゴール、写真立て、鏡台、硯箱、雛道具、塗下駄、家具、アクセサリーなどに蒔絵を施すことを主としており、荒い金銀粉を漆で固め、研磨して仕上げる消粉蒔絵をはじめ、平蒔絵、研ぎ出し蒔絵、錆上蒔絵、高蒔絵などの技法を得意としています。
 駿河蒔絵の斬新なデザインと、駿河漆器の変わり塗りの多様さが相まって、静岡は特色ある漆器産地として知られています。
 

静岡の名工

諸井治郎 氏 作:漆額皿「富士」 諸井治郎 氏 作:漆額皿「富士」

 静岡市では、伝統工芸の職人として優秀な技術を有し、産業の発展と技術の継承に顕著な功績を持つ方を、「静岡市伝統工芸技術秀士」として指定しています。駿河蒔絵の職人で指定を受けているのは、以下の2名です。

駿河蒔絵を購入したい方へ

駿府楽市 駿府楽市

 駿府楽市では、店頭で様々な工芸品、特産品、土産物を取り扱っています。

場所:静岡市葵区黒金町47 JR静岡駅ASTY西館
電話:054-251-1147
詳しくは、駿府楽市ホームページへ
https://www.sunpurakuichi.co.jp/rakuichi/
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