駿河和染 印刷用ページ

最終更新日:
2021年3月19日
駿河和染

起こり

藍の畑・染料 藍の畑・染料

 静岡では、麻機、賎機、服織など布に関する地名が多く残っており、古くから織物が盛んな市であったことが伺えます。今川時代には、織物業と並んで、布を染め上げる染色業が発達し、染物職人(紺屋)が多く集まる紺屋町が形成されており、近隣では染料となる「藍(あい:タデ科の植物)」の栽培が行われていました。
 藍は、紀元前から世界各地で使われている最古の染料で、防虫、消臭、抗菌効果があり、日本には飛鳥時代に中国から伝わったといわれています。

江戸期の和染

染色作業の様子 染色作業の様子

 江戸時代になると、武家のために幟(のぼり)、旗差物(はたさしもの)、町家のためにのれん、伴天、作業衣など、また、祝儀物として筒描きによる定紋入り風呂敷などが静岡で生産されていました。
 静岡の紺屋は、大名紺屋と呼ばれた新間家のような大きい店を初めとして、紅紺屋、榊紺屋、稲葉紺屋、伊勢紺屋などいくつかの系列が存在し、呉服屋と深い関係を持っていました。

芹沢銈介と新しいデザイン

敷物 敷物

 明治に入ると、機械化などによって染物職人の仕事は一旦減少しますが、大正に起こった民芸活動によって、芹沢銈介(人間国宝、染色家)を中心に、技術継承やデザイン性向上に注力されました。特に、市内の若手染物師たちは、新しい染物芸術を目指して勉強会を作り、芹沢に師事しました。
 静岡の伝統的な染物技術と芹沢の新しいデザインが融合し、次第に、着色部と白のコントラストがはっきりした力強い作品が駿河和染の特徴となりました。

 →駿河和染の詳しい歴史について(PDF)

染技法

茶染のTシャツ 茶染のTシャツ

 駿河和染と一口に言っても、様々な染技法や染料があります。
 代表的なものに、伝統の藍染(あいぞめ:藍の染料に浸ける方法)、芹沢銈介が得意とした型染(かたぞめ:型紙を用いて文様を描く方法)、筒描き(つつがき:筒紙を使い防染糊で文様を描く方法)、紅型(びんがた:沖縄由来の多色に染める方法)、蝋纈染(ろうけつぞめ:ロウで文様を描きヤマモモで染める方法)、茶染(ちゃぞめ:茶殻を染料に使い染める方法)などがあります。
 色は紺に限らずカラフルで、柄は伝統的な型からオーダーメイドまで幅広く制作できます。

現在の駿河和染

プレースマット・コースター プレースマット・コースター

 現在、駿河和染は、伝統とデザイン性が評価され、静岡県郷土工芸品に指定されています。駿河和染職人5名によって静岡市染色業組合が組織され、技術の継承に加え、効果的なPRに力を入れています。
 商品は、衣類に限らず、インテリア、雑貨、アクセサリーなど様々な部門へ進出しており、洋風な現代の暮らしにマッチするようなデザインが盛んに考案され、色柄も豊富です。各工房ではリメイクやワークショップも行っています。

静岡の名工

大橋俊之 氏 大橋俊之 氏

 静岡市では、伝統工芸の職人として優秀な技術を有し、産業の発展と技術の継承に顕著な功績を持つ方を、「静岡市伝統工芸技術秀士」として指定しています。駿河和染の職人で指定を受けているのは、以下の4名です。

駿河和染を購入したい方へ

駿府楽市 駿府楽市

・静岡市染色業組合
ホームページからお問い合わせください。
http://surugawazome-std.com/

・駿府楽市
JR静岡駅ASTY西館「駿府楽市」では、店頭で様々な工芸品を取り扱っています。
https://www.sunpurakuichi.co.jp/rakuichi/
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