令和4年度　南アルプス動植物環境調査の公表

静岡市では、中央新幹線建設事業の工事が予定されている南アルプスユネスコエコパーク区域内での希少動植物の生息・生育状況について調査しました。
本年度現地調査では、12種の指標種・重要種を確認しました。その分類群ごとの確認種は、植物〈モニタリング〉10種、哺乳類（カワネズミ）1種、両生類（サンショウウオ類）1種でした。
平成31年度（令和元年度）から令和3年度まで調査を行ってきた、東海旅客鉄道株式会社が環境保全措置として移植・播種した植物(計19種)の生育状況調査について、本年度は自然災害により確認されなくなった地点および移植・播種による生育や実生が確認されていない地点を除外した15種を対象に再度調査を行いました。この調査結果から、ヒロハヘビノボラズやチョウセンナニワズなど一部の種において移植後の生育が良好であることが確認され、移植は一定の効果があると考えられます。
本調査地域は、その年の気象条件により動植物の生息・生育状況が変動したり、天候等の理由により適切な時期に現地調査が実施できない場合もあることから、今後も継続した調査を行い、各年度の指標種・重要種等の情報を蓄積していくことで自然環境の変化を捉えていきます。

動植物調査

• （1）調査項目：植物、哺乳類、両生類、淡水魚類
• （2）調査地点：大井川源流域及び中央新幹線建設事業に伴い環境保全措置を実施した地点
• （3）調査時期：令和4年5月～9月
• （4）調査結果：全体で12種の指標種・重要種が確認されました。

結果報告書はこちら（PDF：756KB）