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更新日:2025年4月7日
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合流改善3.合流式下水道に関する国の改善方針
合流式下水道に関する国の改善方針
平成16年4月より原則10年間で、合流式下水道の改善を完了することが、下水道法施行令[げすいどうほうせこうれい]の改正で義務付けられました。
「合流式下水道緊急改善事業」において、以下に示す項目を当面の改善目標としています。
合流式下水道の改善目標
- 汚濁負荷量(おだくふかりょう)の削減
排出する汚濁負荷量(※3)(BOD)(※4)を分流式下水道と同程度以下とする。
⇒雨水の影響が大きい(総雨量10~30mm)時における放流水の総平均水質をBOD40mg/L以下(平成26年3月までは暫定的にBOD70mg/L以下)とすること。 - 公衆衛生上の安全確保
全ての吐口において未処理下水の放流回数を半減させる。なお、同流域で、かつ放流先が近接した吐口であれば、それらを一つの吐口とみなし、その合計値を半減させる。
⇒当該雨水吐から公共用水域に下水を放流しないよう、又は公共用水域に放流する下水の量を減ずるように、適切な高さの堰の設置その他の措置が講ぜられていること。 - きょう雑物の削減
全ての吐口できょう雑物の流出を極力防止する。
⇒スクリーンの設置等の措置が講じられていること。
(※3)河川などの水質悪化のもととなる汚濁物の総量。一般的にBODやCODで示される。
(※4)水中の有機物(ゆうきぶつ)が、微生物の働きによって分解されるのに要した酸素の量。水質が悪い(=有機物が多い)ほど値は高くなる。