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更新日:2025年4月7日
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合流改善4.静岡市における合流式下水道の状況
静岡市の公共下水道は、7つの処理区にて整備を進めています。
このうち、古くから整備を行っている高松[たかまつ]処理区は、合流式下水道を採用しており、城北[じょうほく]、南部[なんぶ]、北部[ほくぶ]の3処理区についても一部の区域(主に中心市街地)で合流式下水道を採用しており、静岡市全体では、下水道計画区域の約1割が合流式下水道で整備されています。
合流区域を含む処理区の施設と状況
1.高松処理区
処理区全域が合流式下水道で整備されています。
晴天時、高松浄化センターへ集められた下水は、処理された後に浜川[はまかわ]へ放流しています。
区域内には、雨水吐が12箇所あり、雨天時の越流水は安倍川[あべかわ]や浜川、大谷川[おおやがわ]へ直接放流しています。
2.城北処理区
処理区の一部は合流式下水道で整備されていますが、大部分は分流式下水道で整備されています。
晴天時の城北浄化センターからの処理水は巴川へ放流しています。
区域内には、雨水吐が2箇所あり、雨天時の越流水は、安東川[あんどうがわ]や巴川へ直接放流しています。
3.南部処理区
処理区の一部は合流式下水道で整備されていますが、大部分は分流式下水道で整備されています。
晴天時の清水南部浄化センターからの処理水は清水港へ放流しています。
区域内には、雨水吐が11箇所(3箇所のポンプ場を含む(※5))あり、雨天時の越流水は巴川や清水港へ直接放流しています。
4.北部処理区
処理区の一部は合流式下水道で整備されていますが、大部分は分流式下水道で整備されています。
晴天時の清水北部浄化センターからの処理水は清水港へ放流しています。
区域内には、雨水吐が2箇所(1箇所のポンプ場を含む(※5))あり、雨天時の越流水は清水港へ直接放流しています。
(※5)ポンプ場にも、浄化センターの処理能力以上の流入を抑えるための雨水吐があります。
年間の平均未処理下水放流回数の推定(計画策定時)
市内には全部で27箇所の雨水吐があります。
これらの雨水吐は、個々に構造が異なり、1時間に約3mm程度の降雨があると、雨水吐の堰から未処理下水の越流現象が始まります。
静岡市の降雨データ(過去15年間)でシミュレーション解析したところ、27箇所の雨水吐の平均では、降雨の3回に1回は未処理下水が雨水吐から公共水域へ放流されている結果となりました。