令和2年度 南アルプス動植物環境調査結果及び水質・大気質調査結果の公表
静岡市では、中央新幹線建設事業の工事が予定されている南アルプスユネスコエコパーク区域内での希少動植物の生息・生育状況及び、河川の水質、大気質について調査しました。
動植物調査
令和2年度現地調査では、6種の指標種・重要種を確認しました。
植物において、本年度は昨年度に引き続き、東海旅客鉄道株式会社が環境保全措置として移植・播種した植物 (計19種)のうち10種を調査対象とし、移植・播種先の一部においてモニタリング調査を行い、4種の生育を確認しました。
この調査結果から、ヤシャビシャクは移植した個体すべてにおいて実生を確認し、移植は一定の効果があると考えられます。
また、ホソバツルリンドウ、アオキランの2種においては本年度の現地調査地点(移植・播種先)では生育を確認できませんでした。この2種は別地点にも未調査の移植・播種先があるため、令和3年度調査において他の未確認の種と合わせて移植・播種の効果を確認していきます。
調査地域では、その年の気象条件により動植物の生息・生育状況の変動があることや、林道崩落の交通事情により適切な時期に現地調査が実施できない場合もあるため、毎年同じように指標種・重要種の情報が得られることはありません。今後も継続した調査を行い、各年度の指標種・重要種等の情報を蓄積していくことで、自然環境の変化を捉えていきます。
(1)調査項目:植物、哺乳類、両生類、淡水魚類、底生動物
(2)調査地点:大井川源流域及び中央新幹線建設事業に伴い環境保全措置を実施した地点
(3)調査時期:令和2年5月~9月
(4)調査結果:令和2年度調査では、植物4種、両生類2種の計6種の指標種・重要種を確認しました。
【調査で確認された種(一例)】
水質調査
(1)調査項目:pH、BOD、CODほか16項目
(2)調査地点・時期:千石宿舎付近(令和2年6月)、椹島ロッジ付近(令和2年12月)
(3)調査結果:良好な水質であることを確認しました。
大気質調査
(1)調査項目:二酸化硫黄ほか6項目
(2)調査地点:葵区田代地内(林道東俣線木賊(とくさ)橋付近)
(3)調査時期:令和2年11月
(4)調査結果:本調査結果では、全ての項目において環境基準を満たしていました。

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