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更新日:2024年6月17日
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し尿・浄化槽の概要
し尿のくみ取りについて
くみ取り便槽とは
ぼっとん便所や簡易式水洗トイレ等で排出されたし尿を、一時的に貯留する槽をいいます。
自然に処理されるわけではないので、定期的に業者によるくみ取りが必要になります。
出典:「(パンフレット)日本におけるし尿処理・分散型生活排水処理システム」(環境省)https://www.env.go.jp/recycle/jokaso/publicity/pamph/
利用者へのお願い
くみ取り便槽や仮設トイレの利用者は、定期的にくみ取りをお願いします。
し尿のくみ取り業者については、「し尿及び浄化槽清掃業者一覧」をご覧いただくか、廃棄物対策課 浄化槽推進係(054-221-1264)までお問い合わせください。
また、以下のときは、廃棄物対策課 浄化槽推進係(054-221-1264)までご連絡ください。
- 新たにくみ取りを始めるとき
- 世帯の人数が変わったとき
- くみ取り回数を変更するとき
- くみ取りをやめるとき
下水道への接続・浄化槽への転換
生活雑排水(台所・浴室・洗面・洗濯等)は側溝や河川に垂れ流しとなっています。公共下水道への切替えや、合併処理浄化槽への転換をご検討ください。
合併処理浄化槽への転換については、地域によって補助金が使えますので積極的にご活用ください。詳しくは浄化槽の設置補助制度をご参照ください。
浄化槽について
浄化槽とは
微生物の働きなどを利用して汚水をきれいにし、公共水域に放流する汚水処理施設をいいます。大きさは家庭用サイズから工場、大型施設用サイズまで幅広く存在します。
以前は単独処理浄化槽(みなし浄化槽)を設置できましたが、平成13年(2001年)4月から設置は禁止され、合併処理浄化槽でなければ設置できなくなりました。
合併処理浄化槽とは
し尿(トイレ排水)と生活雑排水(台所・浴室・洗面・洗濯等)をまとめて処理することができます。
従来の単独処理浄化槽やくみ取り便槽に比べ、優れた汚水処理能力をもっているため、公共用水域の水質保全に貢献しています。
単独処理浄化槽とは
し尿のみを処理し、生活雑排水は未処理のまま側溝や河川に放流されます。
合併処理浄化槽への転換が努力義務となっておりますので、転換をご検討ください。(公共下水道整備地域にお住まいの方は下水道に接続をお願いします。)
地域によっては、合併処理浄化槽への転換に対して補助金が出ますので積極的にご活用ください。詳しくは浄化槽の設置補助制度をご参照ください。
合併処理浄化槽と単独処理浄化槽の違い
一般に生活排水の一人一日当たりのBODは40g(し尿:13g、生活雑排水:27g)といわれています。
BOD(生物化学的酸素要求量)とは、水中にいる微生物が汚れを分解するのに必要とする酸素量をいい、この値が大きいほど水が汚れていることを意味します。
単独処理浄化槽は、合併処理浄化槽の8倍の汚れが側溝や川に流れてしまいます。
合併処理浄化槽 | 単独処理浄化槽 | ||
---|---|---|---|
流入BOD | 40(し尿+生活雑排水) | 13(し尿) | 27(生活雑排水) |
BOD除去率 | 90% | 約65% | 0% |
放流BOD | 4 | 5 | 27 |
BOD処理量 | 40→4 | 40→32 |
出典:「(パンフレット)浄化槽による地域の水環境改善の取組み」(環境省)https://www.env.go.jp/recycle/jokaso/publicity/pamph/
どこでも浄化槽は設置できるの?
静岡市では、公共下水道区域及び農業集落排水区域を除く静岡市全域を浄化槽処理促進区域に指定しております。原則、浄化槽処理促進区域以外には浄化槽は設置できません。
詳しくは浄化槽処理促進区域の指定をご参照ください。
浄化槽を使用するにあたっての注意点について
水をきれいにする微生物がしっかり働いてもらうためにも、浄化槽の使い方や管理はとても大切です。
故障や悪臭など、浄化槽に異常が発生した場合は、直ちに保守点検業者にご連絡ください。
法律で定められている維持管理(詳しくは浄化槽の維持管理についてを参照)の他に、ぜひ次のことを守りましょう。
浄化槽の電源(ブロワの電源)は切らないでください。
微生物が生きていくための酸素が供給されなくなり、死滅して処理能力が低下します。また、臭いの原因になります。
トイレでは、専用のトイレットペーパーをお使いください。
紙おむつや生理用品、ティッシュペーパーなど、水に溶けにくいものを浄化槽に流すと、詰まってしまい故障の原因になります。
負荷の高いものを流さないようにしてください。
食用油やアルコール、食べ残しなどは浄化槽に対して負荷が高く、処理しきれないことがあります。汚いまま放流されたり、故障したりすることがあります。
また、酸性・アルカリ性の高い洗剤を流すと微生物に影響が出るおそれがあります。適切な量を守りましょう。