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更新日:2024年3月4日

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久能の石垣いちご

石垣いちご

駿河湾に面した静岡市駿河区の国道150号沿い、「久能いちご海岸通り」と呼ばれる地域では、数多くのいちご観光農園が軒を連ねています。

この地域のいちごの特徴は、石垣栽培で育てていることで、通称「石垣いちご」と呼ばれています。例年12月頃~5月頃まではいちご狩りを楽しむことができ、多くの観光客が甘い果実の宝石・いちごを求め、この地域を訪れます。

温暖な気候と石垣が甘いいちごを育む

「石垣いちご」の発祥は、明治時代。川島翁が、久能山東照宮の宮司からいちごの苗をもらい、それを石垣の間に植えたことが始まりと言われています。
当時はまだビニールハウスもなかった頃。海沿いの温暖な気候と石の保温効果により、冬場にも関わらずいちごが実をつけたそうです。

この効果を応用し、今も「久能いちご海岸通り」では、「石垣いちご」を生産しています。
石垣栽培は、全国でも珍しい技術。石積みには培われてきた技が必要で、この土地だからできる伝統的な栽培方法です。

「石垣いちご」がおいしく育つワケ

石垣いちご

いちごは、クリスマスシーズンには需要が高まるので、全国的には12月下旬頃から出荷が始まります。しかし、「石垣いちご」はそれより早くから市場に出回ります。
それは、静岡が温暖な土地であることはもちろんですが、石垣を囲ったビニールハウスが久能山の南側のなだらかな傾斜地に、駿河湾に面して並んでいることが一番大きな要因。

海沿いのため拓(ひら)けており、遮るものがあまりないため、たっぷりと太陽の光を浴びることができるのです。さらに、海から反射した光が加わり、それらから伝わった熱が石垣に保温され、その熱が夜も暖房の役割を果たしてくれるといいます。
また、石垣は、果実が土に当たるのを防ぐ効果も。
土に当たるとイチゴが傷みやすくなるので、まさに一石二鳥な栽培方法になっています。

いちご狩りが一番おすすめなのは午前中

石垣いちご

静岡市内で生産しているいちごは、“静岡いちご”の代名詞として名高い「章姫(あきひめ)」をはじめ、甘みと酸味のバランスがよい「紅(べに)ほっぺ」、静岡のみで生産される希少品種「きらぴ香(か)」といった3品種が中心。
「石垣いちご」では、その多くが「章姫」だそうです。「章姫」は、長めの形で粒が大きく、酸味は少なめ、糖度が高いことが特徴です。柔らかいため、あまり長距離輸送には向かない品種。「章姫」を一番おいしくいただくには、やはりいちご狩りがおすすめです。

いちご狩りは、一番おいしく味わえる1~2月頃の午前中がベスト。ビニールハウスのため、午後になると気温が上がるので、いちごも少し温かくなってしまうそう。

ちなみに、おいしいいちごの見分け方は、ヘタの近くまで色づいているものを選ぶこと。ヘタが反り返っていたら、完熟の証拠です。
普段、市場に流通しているものは、まだ白い部分が残るうちに収穫してしまいます。しかし、観光農園では、完熟のいちごを味わえるのが一番の魅力。完熟いちごは、甘みが本当に強いので、ぜひ一度賞味していただきたいおいしさです。

周辺スポットも観光しよう

いちご狩りの後は、久能山東照宮にもぜひ立ち寄りましょう。
「久能いちご海岸通り」沿いの久能山の山下(やました)から歩いて上がる方法と、車で日本平へ上がり、ロープウェイで下る方法があります。

久能山の山下からなら、表参道周辺にいちごジュースなどのいちごの加工品を販売するお店もあります。
また、日本平山頂の展望施設「日本平夢テラス」にもぜひ立ち寄りたいですね。
富士山や駿河湾など、パノラマビューが楽しめる、注目のスポットです。

お問い合わせ

駿河区役所地域総務課地域振興係

駿河区南八幡町10-40 駿河区役所3階

電話番号:054-287-8682

ファックス番号:054-287-8709

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