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更新日:2024年3月6日
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宇津ノ谷集落/明治のトンネル
伝統工法による家並みが美しい宇津ノ谷集落と明治時代に開通したトンネルをご紹介します。
宇津ノ谷集落
歴史情緒あふれる街並み
風情ある石畳の道が続く宇津ノ谷地区。市は2008年10月に「景観計画重点地区」に指定。街道の面影を残す街並みの保存に取り組んでいます。
また、宇津ノ谷集落の道を含む峠越の道路が国の史跡に指定されています。建物は明治以降のものが多く、江戸時代の東海道の様子とは違っていますが、伝統的な工法で建てられた家並みが美しく、各戸につけられた「屋号」の看板がより情緒的な景観を盛り上げています。
集落内にある石川家は、天正18(1590)年に豊臣秀吉が北条征伐の帰途に立ち寄り、羽織を与えたことから、『お羽織屋』と呼ばれはじめました。後に徳川家康も訪れ、記念に茶碗を贈りました。
※2024年2月現在、羽織は公開していません。
施設情報
所在地/静岡市駿河区宇津ノ谷
交通アクセス/静岡駅北口からバス約30分下車、徒歩約10分
明治のトンネル
文明開化の風が吹き抜ける
東海道の難所であった宇津ノ谷峠に、日本初の有料トンネルとして開通。明治9(1876)年に開通したため、「明治のトンネル」と呼ばれています。赤レンガの内壁とランプがレトロな雰囲気。
昭和初期に新たにトンネルが整備されたため、人通りも少なくなり、次第に水たまりができるなど荒れていたところを市で保存整備。現役のトンネルとしては初めて国の登録文化財にも指定されました。
宇津ノ谷峠には他にも、「大正のトンネル」「昭和のトンネル」「平成のトンネル」と呼ばれる歴史的価値のあるトンネルが合わせて4つあり、すべてが交通の要所として現在もその役割を果たしています。
施設情報
- 所在地/静岡市駿河区宇津ノ谷
- 交通アクセス/静岡駅北口からバス約30分下車、徒歩約15分