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更新日:2025年8月1日
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高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施
令和2(2020)年4月に「医療保険制度の適正かつ効率的な運営を図るための健康保険法等の一部を改正する法律」が施行され、「高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施」という新たな制度が始まりました。
後期高齢者の医療保険者である静岡県後期高齢者医療広域連合と市町村が協力して、後期高齢者の健康増進・フレイル予防に努める新たな仕組みです。
静岡市でも、高齢者が地域で健康的な生活を送れるよう、高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施事業に取り組んでいます。
静岡市の取り組み
静岡市では、健康診査の結果や医療機関の受診状況から対象者を抽出し、個別に保健指導や受診勧奨等の支援を行う「ハイリスクアプローチ」、医療と介護のデータから地域の健康課題を把握し、高齢者が集う健康教室などの活動の場で、課題解決のため健康教育や健康相談などを行う「ポピュレーションアプローチ」を実施しています。
個別的支援(ハイリスクアプローチ)
生活習慣病重症化予防
血圧が高めの方に対して、重症化を予防するために、面接や訪問等にて受診勧奨や保健指導を行います。
糖尿病性腎症重症化予防
血糖値が高く糖尿病の恐れがある方で、まだ医療機関を受診していない方や、糖尿病の治療を中断されていると思われる方に対し、面接や訪問等で受診勧奨や保健指導を行います。
口腔機能低下予防
口腔機能低下の恐れがある方に対し、訪問等にて口腔に関わる相談や歯科指導を行います。
低栄養予防
体格がやせ型で、以前より体重が減少している方や欠食のある方に対し、訪問等にて栄養に関わる相談や栄養指導を行います。
健康状態不明者対策
健康状態が不明な方に対し、「健康状態に関するアンケート」を送付しています。必要に応じて訪問等を実施し、医療や介護等のサービスにつなげます。
通いの場への関与等の取り組み(ポピュレーションアプローチ)
高齢者の通いの場に医療専門職が伺い、フレイル予防に関する健康教育や健康相談を行います。
フレイルを予防しましょう!
「フレイル」とは、高齢期に心身の機能が衰えた状態をいいます。「健康な状態」と「介護が必要な状態」の中間の段階で、要介護になる危険があります。フレイルの段階で対策を行えば、健康な状態を取り戻すことが可能です。フレイルの兆候にいち早く気づいて、生活習慣を改善していくことが重要です。
フレイル予防の3つのポイント
栄養(食生活・口腔機能)
- バランスよく食べ、低栄養を防ぎましょう。
- たんぱく質の摂取が大切です。
- 口腔機能を維持するために、正しく歯のブラッシングを行い、定期検診を受けましょう。
運動(身体活動)
- 日常生活に簡単な運動を取り入れましょう。
- 座っている時間を減らしましょう。
社会参加
- 趣味やボランティアなどの外出の機会を持ちましょう。
- 自分に合った活動を見つけましょう。