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更新日:2025年2月15日
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恩田原・片山土地区画整理事業
恩田原・片山土地区画整理事業
事業開始までの経緯
大谷・小鹿地区は、JR静岡駅から南東に約3.5kmに位置し、静岡市に残された数少ない非都市的平坦地です。地区の中央部には、静岡市の新たな玄関口である「日本平久能山スマートインターチェンジ」が供用しており、土地利用のポテンシャルがさらに高まっています。
静岡市では、この様な地区の特性を活かすため、平成25(2013)年3月に大谷・小鹿地区全体約125haのまちづくりの方針となる静岡市大谷・小鹿地区まちづくりグランドデザインを策定し、その整備手法について検討を進めてきました。
平成27(2015)年2月に、大谷・小鹿地区の地権者を対象に整備の進め方についてアンケート調査を実施し、その結果等も踏まえ、地区全体を一括で整備するのではなく、地区を分割し段階的にまちづくりを進めることとしました。
その上で、将来における土地活用の確実性と政策との親和性という「土地利用計画としての評価」と、周辺道路の整備状況と幹線道路等へのアクセスのしやすさを踏まえた「個別事業としての成立性」の2つの視点から各地区を評価し、整備優先度の高い4つの地区を先行整備候補エリアに位置付けました。
先行整備候補エリア⇒恩田原、片山、宮川、水上
後発整備候補エリア⇒富士見台二丁目・三丁目、西大谷
さらに、先行整備候補エリアとした4地区を、東名高速道路の北側(恩田原・片山地区)と南側(宮川・水上地区)に区分し、関係機関と事前調整がとれた恩田原・片山地区を1つの事業単位として、先行的に整備を進めることとなりました。平成29(2017)年12月から、「恩田原・片山土地区画整理事業」として事業が開始しています。
【経緯】
- 平成28(2016)年6月
「恩田原・片山土地区画整理組合設立準備会」を組織 - 平成29(2017)年3月
本組合設立に向けた本同意取得開始 - 平成29(2017)11月
市街区域編入 - 平成29(2017)12月
恩田原・片山土地区画整理組合設立、「恩田原・片山土地区画整理事業」の開始
事業概要
事業名
静岡都市計画事業「恩田原・片山土地区画整理事業」
施行者
静岡市、恩田原・片山土地区画整理組合
施行区域
静岡市駿河区恩田原の一部、同片山の一部、同大谷の一部
施行期間
平成29(2017)年度~令和8(2026)年度
事業面積
約32.8ha
総事業費
約88.5億円
事業の目的と土地利用計画
事業の目的
静岡市第3次総合計画に掲げる「産業・経済の振興」と「雇用の確保」を目指し、大区画の産業用地及び良好な居住環境を整備することにより、静岡市全体の持続的な発展に寄与することを目的としています。
土地利用計画
本地区は、近年増大する産業用地の需要に応えるため「工業・物流エリア」としての土地利用を想定しています。地域全体の生産性の向上が期待でき、令和元年9月に新たに供用開始した日本平久能山スマートインターチェンジを最大限活用できるような産業の集積を目指して土地利用を計画しています。
また、既存住宅地を中心に生活道路を再配置し、利便性や安全性に配慮した住居系の土地利用も行います。
静岡市恩田原・片山土地区画整理組合
平成29(2017)年12月、土地区画整理法第21条第1項の規定に基づき、静岡市恩田原・片山土地区画整理組合の設立を認可しました。
本事業は組合施行となりますので、事業についての詳細は、静岡市恩田原・片山土地区画整理組合ホームページ(外部サイトへリンク)をご覧ください。
恩田原・片山地区土地利用計画図
恩田原・片山地区土地利用計画図(第1回事業計画変更反映)(PDF:345KB)
組合による事業の経過
第1回総会の開催【平成29(2017)年12月】
平成29(2017)年12月23日(土曜日)、静岡市恩田原・片山土地区画整理組合の第1回総会が開催されました。
総会には187名(委任状によるものを含む)の組合員の皆様が出席され、組合を運営するうえで必要となる役員・総代の選任や諸規程について議決をしました。
今後は、組合役員の皆様を中心に、土地区画整理事業が進められることとなります。
業務代行者の決定【平成30(2018)年6月】
平成30(2018)年1月に開催された「業務代行者選定審査会」の結果を受けて、6月4日の第3回総代会にて、業務代行者を「株式会社フジタ・木内建設株式会社」共同企業体とすることが議決されました。企業誘致や工事の施行、組合運営にかかる資金の建て替え等について、業務代行者を中心に進められることになります。
仮換地の指定【平成31(2019)年3月】
平成31(2019)年3月27日に、静岡市恩田原・片山土地区画整理組合から地権者に対して、「仮換地指定通知」が発送されました。仮換地指定の効力は、4月10日から発生しており、効力発生後は、道路築造や造成工事と、良好な産業用地の形成に向けた企業誘致が本格化していきます。
企業立地
企業立地の考え方
静岡市は、恩田原・片山地区を「工業・物流エリア」として位置付けています。
産業集積方針として、
- 日本平久能山スマートインターチェンジによる輸送効率化の効果を活かせる産業
- 地域全体の生産性の向上が期待される産業
- 市内への集積度が高く地域経済をけん引する産業
を挙げており、具体的には、電気機械器具関連製造業、食品・化粧品関連製造業、プラモデル関連製造業、道路貨物運送業等の4業種の集積を目指しています。
- 産業用地全体約16.8haの内訳
保留地約4.9ha、企業向け売買用地約7.4ha、地権者単独活用約3.3ha、企業向け賃借用地約1.2ha
企業募集
恩田原・片山土地区画整理組合から、恩田原・片山土地区画整理事業地内の保留地(売却)、売却画地、賃借画地の配置が公表され、業務代行者(フジタ・木内建設共同企業体)による当該地区への進出希望企業の募集がなされました。