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更新日:2025年11月7日
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バッテリー交換式EVを利用したバッテリーシェアサービス構築の取組み「大谷・小鹿地区から始める官民連携で目指すカーボンニュートラル」
本取組みは、静岡市主催のビジネスコンテスト「UNITE2024」にて最優秀賞を受賞したものであり、再生可能エネルギーの最大活用によるモビリティ分野におけるカーボンニュートラル化の推進、モビリティの電動化の推進、地域防災力の向上等を目指しています。
(令和7年度)バッテリー交換式EVの利用とバッテリーシェアリングの実現に向けた実証実験
静岡市、株式会社LEALIAN、nicomobi株式会社、佐川急便株式会社、株式会社ヤマミ、株式会社静岡銀行、国立大学法人静岡大学、ヤマト運輸株式会社静岡主管支店、株式会社TOKAIケーブルネットワーク、静岡ガス株式会社の10団体はこのほど、「再生可能エネルギーの地産地消及び地域防災力の強化に資するバッテリー交換式EVの利用とバッテリーシェアリングの実現に向けた実証実験に関する連携協定」を締結しました。
本協定は、令和6年度に開催された静岡市主催のビジネスコンテスト「UNITE2024」にて実施した、可搬型蓄電池を搭載したEVを活用した公用車・社用車運用実証実験を踏まえて、令和7年度は、再生可能エネルギーの地産地消および地域防災力の強化を目的とし、EV導入による環境負荷の低減と、災害時の電力供給手段の確保の両立に向けた実証実験を実施するものです。
各参加団体は、車両や設備の提供、運用、評価、報告などの役割を分担しながら実証内容を協働し、令和8年3月に開催される「UNITE2025」における採択事業の報告会にて、本取り組みの報告を行います。なお、協定終了後も継続的な取り組みを検討してまいります。
ビジネスモデルの全体概要図
はこべて広がる再エネ電力ネットワーク

実証実験の内容
実証期間:令和7年12月~令和8年2月
実証1:バッテリーへ太陽光発電から生じる余剰電力を充電する「バッテリー充電・交換ステーション」を静岡市内の脱炭素先行地域内恩田原・片山エリアの公園駐車場へ設置する。
実証2:バッテリー交換式EVを佐川急便(配送事業車両)、ヤマミ(配送事業車両)、静岡銀行(営業車両)、静岡大学(学内郵便物配送車両)が実業務で利用する。
実証3:ヤマト運輸静岡主管支店がバッテリーをEVの冷凍冷蔵庫の専用電源として利用する。
TOKAIケーブルネットワークがバッテリーをパルクル(シェアリング自転車)の充電用電源として利用する。
実証4:「バッテリー充電・交換ステーション」は静岡ガスが運営し、バッテリーシェアリングサービスのビジネスモデルを検証する。

各団体の役割・実証内容/位置関係

事業化に向けたロードマップ

再エネ電力の利用促進に関する連携協定について
「バッテリー交換式EVの利用とバッテリーシェアリングの実現」に向けた実証実験に関する協定の締結について(PDF:1,125KB)
(令和6年度)可搬型蓄電池を搭載したEVを活用した公用車・社用車運用実証実験
静岡市(静岡市長難波喬司)、静岡ガス株式会社(代表取締役社長執行役員松本尚武)、株式会社LEALIAN(代表取締役佐藤俊)、nicomobi株式会社(代表取締役平井敏郎)は、可搬型蓄電池を搭載したEV(電気自動車)を公用車・社用車として運用する実証実験を行います。
令和7年1月20日(月曜日)~2月26日(水曜日)の期間に、2種類のEVが市内を走行します。

二人乗りボックスタイプ軽自動車(LEALIAN仕様)

一人乗りミニカー「クロスケ」(nicomobi製)
実証実験の概要
可搬型蓄電池を搭載したEVを公用車・社用車として活用可能かを検証することを目的に、静岡市大谷・小鹿まちづくり推進課の事務所(静岡市駿河区西大谷)と静岡ガス静岡支社(静岡市駿河区池田)の2拠点において可搬型蓄電池を搭載したEV3台を公用車・社用車として導入します。
この検証で得られた結果をもとに、プロジェクトのビジネス化を検討します。
検証項目
- ユーザーの利便性(可搬型蓄電池の交換回数、交換時間)
- 車両の稼働率(一日あたりの走行時間)
- 再生可能エネルギーの循環効率の検証(可搬型蓄電池の稼働による余剰電力の使用量)
- ビジネス化に向けた収益性の評価
可搬電池の概要
- 蓄電池種別「リチウムイオン電池」
- 出力
AC100V:4口(最大3kW)、AC200V:1口(最大3kW) - 容量:11.84kWh
- 重量:約200kg
- サイズ:475×680×650(mm)
- 想定交換時間:約10分
車両の展示
令和7年2月20日(木曜日)と21日(金曜日)の13時~16時の間、静岡市役所静岡庁舎(御幸通り側)で、使用する2種類のEVを展示する予定です。
ビジネスモデルの全体概要図
