食肉を介したE型肝炎ウイルス感染に注意しましょう! 印刷用ページ

最終更新日:
2019年4月1日
 平成30年2月1日に、輸血用血液製剤からE型肝炎ウイルスに感染した患者が、複合的な要因で劇症肝炎となり死亡した事例が公表されました。輸血された血液製剤の供血者は生のシカ肉を食べていたとの情報があります。

E型肝炎ウイルスとは?

 E型肝炎ウイルスに感染すると急性肝炎(倦怠感、発熱、黄疸等)を引き起こします。感染しても症状が出ないことも多く、劇症化(高度の肝機能不全と意識障害)することは稀ですが、妊婦が感染し発症した場合は劇症化する率が高いとも言われます。劇症肝炎により死亡することもあります。主な感染経路は経口感染(飲食により体内に侵入)で、潜伏期間(症状が出るまで)は2~9週間です。豚やシカ、イノシシなどはE型肝炎ウイルスを保有していることがあります。生や不十分な加熱でこの肉を食べることにより人が感染します。

予防のために

・豚肉は、レバーなど内臓も含めて生食が禁止されています。これは、E型肝炎ウイルスだけでなく、サルモネラなどの細菌や寄生虫による食中毒の危険があるからです。必ず、中心部まで十分に加熱して食べましょう。
・法的規制には至りませんが、シカ肉やイノシシ肉からもE型肝炎ウイルスが検出されています。ジビエとして人気と注目の高まる食材ですが、病原微生物による汚染実態は明らかではありません。細菌や寄生虫に汚染されている可能性もあります。必ず、中心部まで十分に加熱して食べましょう。
・ウイルスを死滅させる方法は十分な加熱のみです。ウイルスは冷凍しても死にません。「冷凍したから大丈夫」ではありません。生食は絶対にやめてください。

飲食店のみなさまへ

・中心部までの十分な加熱とは、「中心部の温度が75℃以上で1分間以上、またはこれと同等以上の効力を有する方法で加熱すること」です。改めて、調理方法やメニューの確認をお願いします。
 詳しくは下記のリンクをご確認ください。

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