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更新日:2025年9月25日

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寺尾昭議員の質問への答弁概要

質問と答弁の概要

質問:学校給食に関する課題について

  • 清水区の単独調理場を当分継続するとした理由はどのようか。

答弁概要

市長就任後の当初に、清水区に1万食規模の学校給食センターを整備する方針の説明を受けました。しかし、今後、児童生徒数の減少が見込まれることから、将来の児童生徒数の推計を基に、葵区・駿河区を含めた市全体の学校給食の提供のあり方を見直す必要があると考えました。

その後、学校給食センターや学校内にある単独調理場での調理状況、配送システムの現場を見に行きました。その結果、学校給食センターも単独調理場も、基本的には旧来からのシステムが現在もそのままになっている状況です。そして、調理や配送のシステムに不効率な点があることがわかりました。よって、現在の給食供給システムには抜本的な改善が必要であり、改善が可能であると確信しました。

単独調理場については、各学校敷地内で調理するため、作りたての給食を提供できるという利点があります。また、食材の形状などの不揃いにもある程度対応できます。しかし、今のやり方のままの人手のかかる方式では持続可能性は低いと言わざるを得ません。

例えば、このような改善が考えられます。野菜の洗浄・加工に人手がかかっていますが、どこか別の加工センターで野菜の洗浄・加工を行ったものを単独調理場に運び、最後の調理だけを行う。あるいは、自動の調理機器を導入し省力化すれば、今の単独調理場も存続した形で、かつ、少人数で給食をできる可能性があります。

学校給食センターについても、省力化や効率化の余地がありながら、それに手をつけることなく、老朽化した一つのセンターを閉じて、新しいセンターにおいてこれまでと同様の調理方式で供給する計画でした。

従って、単独調理場方式をやめて、全て学校給食センターから給食を供給するという方法ではなく、もっと全体最適な形で供給システムを見直せば、今ある学校給食センターと単独調理場をうまく活用した新しい学校給食供給システムができる可能性があると確信しました。

また、学校給食の供給システムは、学校給食という狭い範囲の中で最適化を考えるのではなく、農業も含めた農と食の将来の望ましい姿を考慮した上で、最適化を考える必要があります。また、食に関する技術も進化し続けています。調理技術です、あるいは加工技術も進化し続けています。こうしたことを認識した上で、『静岡食と農システムプロジェクトチーム』が、これは市役所内に設置したものですが、このプロジェクトチームが検討を進めています。

しかし、新しい学校給食供給システムを作るとすれば、移行にはある程度の期間、少なくとも5年程度はかかることが考えられます。単独調理場方式は、少なくとも新しいシステムへ移行するまでの期間は現在の調理方式を継続します。これが、清水区の単独調理場を当分、継続するとした理由です。

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