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更新日:2025年9月29日
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松谷清議員の質問への答弁概要
質問と答弁の概要
質問:外国人住民との共生社会に向けて
- インターネットや生成AIなどが差別・排外主義を助長し民主主義の基盤を崩しかねないと危惧しているが、市長はどのように認識しているか。
答弁概要
インターネットやSNSなどの進展により、従来は紙や人づてでしか得られなかった情報に、誰もが、時や場所を選ばず、アクセスし、また、情報発信できるようになりました。これは好ましい側面があります。
その一方で、情報検索サイトに表示される内容については、検索エンジンの検索アルゴリズム、これは膨大な情報に順位をつけて、関連を高いと計算されたものから順番に上位に表示させるものですけれども、この検索アルゴリズムによって、本人がより関心を持つ内容が数ある情報の中から選択して表示されることになります。
また、確証バイアスとよばれますが、人には自分の思考や願望に合う情報を無意識に探す、そしてその一方で反対意見となる情報を軽視・無視、場合によっては敵視してしまう傾向があります。
これらにより、同じ考え方の情報に偏って接し続けることで、他の考え方に接する機会が減少し、自分とは異なった考え方を受け入れることが難しくなることがあります。
また、生成AIについては、とりわけ最近では動画について、簡単にかつ高い出来映えの、偽の、フェイクの映像を生成できるようになってきました。この偽情報が自分の不満や不信と合っている場合には、この偽の、フェイクの映像を真実と信じ込み、確証された事実や真実と誤認識し、他者への攻撃や非難を強めるということが実際に生じています。
一つの例ですけれども、先日の選挙に関連する不正について、私にも友人から動画が送られてきました。静岡市もこのような選挙不正をやっているのではないかというものです。そんなことは静岡市はできませんよと言いましたが、中々信じてもらえなかったというような状況があります。
このような現状を認識した上で、それらは生成AIにしても、インターネットについても、検索エンジンについても、技術そのものに問題があるのではなく、その使い方、使われ方、あるいは情報の送り手の考え方や受け手の捉え方の問題だと、私は認識しています。
しかし、いくら情報の送り手に道徳性を求めても、情報の発信方法が変わるとは思いません。やはり、情報の受け手の意識を変え、判断力を上げていくという必要があります。
これについても、いくら受け手に注意喚起をしても行動変容を期待できません。
全国あるいは世界中でこのような問題が発生していますが、これらの対処方法については、私は答えをもっておりません。しかし、少なくとも静岡市政運営については市長自ら、事実情報を愚直にかつ積極的に、分かりやすく発信していくことが重要だと考えています。静岡市政に関してですけども、これからも事実と異なる情報が発信され、それが市政への信頼に影響するようなものであれば、なにが事実かを根拠を持って分かりやすく説明するということを心がけていきます。
排外主義については、杉本議員の質問にお答えしたとおり、私は全く同調しません。
多文化共生の重要性について、市民の皆様に理解していただけるよう、これは多文化共生についてはやはり不安を持つ方もいらっしゃいますので、そうゆう方々にも理解していただけるよう、今後も引き続き取り組んでいきます。