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更新日:2026年3月3日
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浜田佑介議員の質問への答弁概要
目次
市長の政治姿勢について
第5次総合計画について
若者への思い
大規模投資事業について
ENEOS社用地を活用したまちづくりについて
質問と答弁の概要
質問:緊急対策として「地域の稼ぐ力・所得の向上のための投資支出」を積極的に行う期間を今後5年間としているが、その考えはどのようか。
現在の静岡市の人口減少は、危機的状況にあると認識しています。
そのため、危機管理の原則にのっとった対応が必要です。危機管理の原則はいくつもありますが、次の3つが特に重要です。
それは、ひとつ「最悪の事態の想定」、2番目「初動全力」、3番目「初動全力後も継続してより安全を確保」です。
逆に避けるべきことがあります。戦力の逐次投入です。相手の出方を探りながら少しずつ投資支出をしていく。すると中途半端な投資になりますので行政の及び腰が見える。それによって民間投資もついてこない。これを避けていかないといけないということになります。
まず、「最悪の事態の想定」についてですが、静岡市の人口減少は加速期に入りました。このまま、何もしなければ、2050年に総人口が49.5万人まで減少します。
次に「初動全力」について、一番大事なのは最初の一年です。「静岡市は変わる」という姿を、計画として見えるようにすることで、人も投資も集まります。
2030年にはアリーナができる。新清水庁舎もできる。エネオス用地も利用できる状態になる。企業用地やオフィスが供給される。海洋DXなど新たな産業も生まれる。教育や福祉も変わる。子育てもしやすいまちになる。
これらを、新総合計画で政策として示しました。
静岡市の政策執行力は高まってきているという印象も与えられていると思いますので、政策で示したものが具体的な取組として5年間で動き、2030年には絵に描いた餅の計画ではなく、目に見える形で実現できるであろうと多くの人に思っていただけることが重要です。
このようにすれば、自然に人も投資も集まります。
このため、今後5年間を初動全力期間として、積極的に投資支出を行うことといたしました。
質問:市長は、5次総策定にあたり、“若者”について、幾度も言及しているが、市長の“若者”に対する思いや考えはどのようか。
静岡市は、大学の数、定員が多いことから、総数でいうと、大学進学時は人口が増えます。就職時に人口が大きく流出するという形で、20代前半の若者の市外流出が長く続いてきました。
このように、若者が就職を機に静岡市を離れてしまう理由は、若者自身に問題があるのではありません。
大人世代と言いますか、我々の世代に問題があると思います。一言だけ申し上げますと、「慎重に慎重に」であるとか、「将来への懸念がある」とか、そういうことを言って石橋を叩き続けていては前進はありません。それが今の状態を作っているのだと、私は強く思っています。
静岡市政が、これまで若者にとって魅力的と感じられる仕事や雇用、所得を十分に整えてこなかったことが、今の状態を作っていると私は思っています。
私は、高校生や大学生、専門学校生などとの意見交換を重ねてきましたが、若い世代の「地域へ貢献したい」という声を何度も耳にしてきました。
私が高校生のときには地域貢献など少しも考えていませんでした。今の若い世代は本当に素晴らしいと思います。
しかし、地域貢献したい、働きたいと思える仕事がなければ、所得がなければ、やはりこの素晴らしい地、静岡市を離れざるを得ません。はっきり申し上げますが、行政はこれまでの失策を反省しなければなりません。
これは私の個人的な経験に基づくものですが、少なくとも私がこれまで暮らしてきたまちの中で、静岡市は最も住みやすいまちです。
静岡市は、気候は温暖、自然は豊かで美しく、交通の要衝であり、歴史と文化力、多様な産業力を有し、何よりも人の心が温かい素晴らしいまちです。
これは客観的に見ても、日本で最も住みやすいまちの一つであると思います。
これまでは、その住みやすいまちに住みたいと思っても、市政をはじめ多くの問題によって、魅力ある仕事、就きたい仕事がないため、市外へ転出せざるを得ない状態でしたが、これからはこれを変えていかなければなりません。
私は、5次総を策定し、若い世代が、このまちの未来は明るいと思い、住み続けたいと感じ、住み続けられるまちづくりを進めていきます。
このまちの未来は明るくなる、そう思えるようなまちづくりの動きがこれから始まります。
これから5年後、つまり、2030年頃までには、様々な新しい仕事、魅力ある仕事が次々に生まれてくるまちにしていきます。
私は静岡市長として、そして、この静岡市の魅力に惹かれて「住み続けたい」と心から感じ、このまちの未来を明るくしようと動く一人の静岡市民として、“若者”へのメッセージを送ります。
まず、この4月に市外に進学あるいは就職する皆さん、いつか必ずこのまちに帰ってきてください。
外から静岡市を見ると、改めて静岡市の素晴らしさが、よくわかると思います。
皆さんが静岡市を離れ、学び、感じたものこそが、これからの静岡市に新たな価値をもたらす大きな可能性を秘めています。
今、市内で学んでいる皆さん、あるいは市内で就職する皆さん、このまちは必ず明るいまちになります。
もしも、市外への転出を考えているのなら、どうか、このまちに留まり、明るい未来を一緒に創っていきましょう。
そして、今、市外にいる若い皆さん、このまちの未来は必ず明るくなります。
移住、Uターン、Iターン、Jターンを検討してみてください。
そのチャンスは今すぐではなく、突然、その時がきます。
ぜひ、静岡市に注目をし続けていてください。
最後になりますが、私の“若者”に対する思いや考えは、若者がこのまちで夢や希望を描きながら、学び、働き、挑戦し、自らの可能性が実感できる静岡市を実現することです。
浜田議員と全く同じであろうと思っています。
そして、将来にわたって、「誰もが安心して暮らし、幸せを実感し、住み続けたいと感じられるまち」にすることが、私が、市長として果たすべき使命であると考えています。
質問:2月17日の記者会見発表資料内で示した施設の配置イメージ図について、どのような検討を行い作成したのか。
まず、このエリアは地域づくりエリアと呼んでいますが、4つの強みを持っています。ひとつめは「富士山と駿河湾や三保半島を一望できる景観の良さ」、ふたつめ「駅からすぐの交通利便性の良さ」、みっつめ「約14ヘクタールの広大な土地」、よっつめ「これら好条件の土地のまちづくりを白地から行うことができる」と、この4つの強みを持っています。
そのため、土地利活用の検討にあたっては、この強みを活かして、経済波及効果や所得誘発効果など、経済社会効果を最大化することを基本的な考え方としました。
この際、全体配置案を決めるにあたっては、駅から近いという交通利便性を活かすためにペデストリアンデッキで接続するということを前提条件としております。
そして、経済社会効果を最大化するためには、多くの人がこの場所を訪れたくなり、かつ長時間滞在したくなる場所にすることが重要です。
そのため、地域づくりエリアに人を呼び込み、まち全体を活気づける「まちづくりの中核施設」の検討を、まず行いました。
検討にあたっては、5つの観点を設定しました。ひとつめ「地域づくりエリアの強みを最大限活かせるか」、2番目「集客力および収益力が期待できるか」、3番目「周辺エリアへの経済波及効果が見込めるか」、4番目「防災性が高く地域の防災・対応拠点としての役割が期待できるか」、5番目「実現可能性があるか」、この5つの観点を設定しました。
そして、これらの観点から、多目的スタジアム、大規模MICE施設、スポーツ・レクリエーションパーク、教育・研究・インキュベーション拠点、この4つをまちづくり中核施設の候補として比較検討しました。その結果、先ほど述べた5つの観点のいずれにおいても、「多目的スタジアム」が最も優位性が高く、まちづくりの中核施設として最も望ましいとの判断に至りました。
次に、まちづくり中核施設を多目的スタジアムとした場合に、その周辺にどういう配置をしたらよいかということですが、スタジアムと相乗効果を発揮し、回遊や滞在につながる都市機能をいかに配置することが重要となります。そこで、国内におけるスポーツ施設を核とした複合開発や周辺開発の事例を分析し、都市施設を類型化して整理しました。
その結果、オフィスや商業施設、ホテル、子育て支援施設などの9つの施設類型を抽出しました。
これらは、いずれも地域の強みを活かしつつ、経済効果や所得誘発効果が期待できる都市機能であると判断しています。
次に、これらの施設の全体配置についてですが、多目的スタジアムは一度に多くの人が集まることが想定される施設であるため、駅から近すぎると人の流れが滞りやすくなります。
このため、人の流れを分散させる観点から、エリアの中央に配置することにしました。
これに加えて、Jリーグのスタジアム基準では、原則としてメインスタンドを西側に設置することが定められています。これに則った配置にしました。
北側は富士山の景観を意識して、スタジアムから富士山が望めるような設計が望ましいと考えています。北側は少し下げて、南側から富士山が見えるような設計が望ましいと考えています。すみません、AIで作ったパース絵はそうなっていませんが、考え方はそういうことです。
また、商業施設や子育て支援施設などの施設については、日常的に市民が利用することを想定しているため、駅に近い方が利便性がより高いと考えました。
これらの都市施設を多目的スタジアムと駅の間に配置することで、人の流れを作り、回遊性を高める、あるいは滞留効果も期待できると考えています。
さらに、地域づくりエリアのすぐ近くが海であるという特性を活かし、フェリーターミナル側には海の景色を楽しめるようなデッキやテラスを設けた飲食店中心の商業施設の配置を想定しました。
一方で、地域づくりエリア東側、一番海側、絵で言うと右側になりますけれども、その部分、東側部分の北側ですけれども、それは近くにLNGタンクがあることから、安全上の離隔距離が設けられています。そこでは、一部で商業利用が制限されます。
そこで、この区域については、倉庫、物流施設、先端生産施設、研究機関などの配置が望ましいと考えています。また、東側のエリアであっても、離隔距離の範囲外となる南側の土地については、海に近い立地特性を活かし、海を眺めながら憩うことができる空間の形成を想定しています。
これらの配置案については、日常的な利便性の向上と、エリア全体の回遊性の確保を両立させるものと認識しています。
さらに、この土地が持つ景観の良さを最大限に活かす観点から、引き続き具体化に向けた検討を進めていきます。