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更新日:2024年2月15日
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清水区の断水等に関する被害と対応状況について(台風15号関連)
台風15号に伴う大雨等の影響により、令和4年9月24日(土曜日)から清水区の広範囲で断水となりました。
国、県、水道事業体を含む市町、自衛隊、海上保安庁などの支援を受けながら復旧作業に努め、令和4年10月6日(木曜日)午後11時15分の和田島ブロック(北区)への飲用水供給開始をもって、清水区の承元寺取水口の破損及び宮嶋橋の落橋により発生した断水は、すべて解消されました。
令和4年10月5日(水曜日)に市長から、台風15号による断水・浸水被害を受けたご家庭・事業所の皆さんの負担を少しでも軽減し、日常生活をいち早く取り戻していただくことを趣旨とした、10月使用分の水道料金(11月または12月分の請求分)の減額などについて、発表を行いました。
詳細については、台風15号による断水・浸水被害に伴う水道料金及び下水道使用料の減額についてのページをご覧ください。
(令和4年10月12日)
清水区の断水と対応状況
【興津川沿いの給水活動について】
具体的な給水拠点等につきましてはこちらのページをご覧ください。
清水区の断水状況
現地の被害と対応状況
10月6日(木曜日)午後11時15分
和田島地区は断水解消(飲用開始)となりました。
※「和田島ブロック(北区)」の宍原地区、小河内地区においては、断水解消の際、通常よりも水の使用量が急激に増え、配水量が不安定な状態となったため、同報無線等で節水のご協力をお願いさせていただきました。住民の皆様には、いち早くご対応いただきありがとうございました。
10月6日(木曜日)午後10時ころの和田島地区の状況です。
作業を継続しています。
水質検査と最終確認を行っています。
10月6日(木曜日)午後5時ころの和田島地区の状況です。
濁りが解消しつつあります。
【お願い】
送ることができる水の量には限界があります。急激に水を使うと、供給量を超えてしまいます。
宍原地区、小河内地区の皆様におかれましては、供給が安定するまで節水にご協力をお願いいたします。
10月5日(水曜日)午後3時ころの和田島地区の状況です。
高低差の高い配水池に水を送り込みつつ、濁りを解消するためのドレン作業を継続しています。
写真は、水を送り込むためバルブ操作を行っている様子です。急激に水を送り込むと、管そのものが破損し、復旧が困難になります。
管から伝わってくる水の振動を頼りに、技術職員が慎重に操作しています。
10月4日(火曜日)15時ころ掲載
お問い合わせが多いため、水道水を標高差の大きな場所に送る仕組みをご説明します。
標高差が大きな場所で高いところに水を送り込むためには、複数の配水池(巨大なタンクのようなもの)を経由しなければなりません。
配水池に水を溜め、そこからポンプで次の配水池に送り込み、順番に水を溜めていきます。
例えば500トンの配水池に水を溜めるためには、およそ10時間程度必要です。
標高が低い場所の配水池や水道管の中の濁りが解消しないまま次の配水池に水を送ると、次の配水池がさらに濁ってしまいます。濁りが増えれば増えるほどドレン作業も長引くため、状況を見ながら水を送り込んでいます。
配水池から配水池を繋ぐ管がいったん空になっているため、そこに再び水を通すと管の内側の錆などが剥がれ落ち、濁りが発生します。
下側の配水池の濁りが解消しても、次の配水池に送る途中で再び濁りが発生するため、ドレン作業を繰り返していきます。
10月5日(水曜日)午前1時30分ころの和田島地区の状況です。
配水池に濁りがないか確認しています。
配水池の水をポンプで汲み上げ、調査しています。
(写真は10月5日(水曜日)午前1時ころの様子です。)
10月4日(火曜日)午前10時ころの和田島地区の状況です。
和田島地区の各所で引き続きドレン作業を行っていますが、水の濁りはまだ完全には解消していません。
濁りが解消するまで水質検査を行うことができません。
濁りの解消後、直ちに検査に入れるよう連携して準備をしています。
(写真は10月4日(火曜日)午前9時ころの和田島地区の様子です。)
10月3日(月曜日)午後4時ころの和田島地区の状況です。
水を送り続けています。管の中で剥がれ落ちた錆などが原因で、濁った水が出ています。
この水はまだ飲むことができません。
濁った水を捨てて、管の中の水を入れ替えていきます。
この作業を「ドレン」と呼びます。
(写真は10月3日(月曜日)午後4時ころの様子です。)
10月3日(月曜日)午後1時ころの和田島地区の状況です。
高低差が大きい和田島地区の端から端まで水を送り込むため、各地に取り付けられた機器を調整しています。
水道管に取り付けられているバルブを操作する必要がありますが、道路が塞がり車が通れないため、徒歩で向かっています。
(写真は10月3日(月曜日)午前11時ころの写真です。)
10月3日(月曜日)午前9時ころの和田島地区の状況です。
水は重力に逆らえません。高低差が大きい場所に水を届けるために、ポンプで圧力をかけて送り込みます。
高い場所ほど、水を届けるために必要な圧力は高くなります。
標高が高い場所を基準に圧力を調整すると、低い場所では基準以上の圧力になり、水道管が破裂する原因になります。
標高が高い場所と低い場所の全体で適切な圧力になるよう、圧力を下げるための装置を使ってバランスを取っています。
ただ単に圧力をかければ高い場所に水を送り込めるわけではありません。
高くなりすぎた圧力を部分的に下げるための装置「減圧弁」を操作しています。
水を急激に送り込んでいるため、技術職員が状況に合わせて臨機応変に対応し、圧力をコントロールします。
(写真は10月3日(月曜日)午前9時ころの様子です。)
10月3日(月曜日)の午前9時ころの宮嶋橋付近の状況です。
宮嶋橋横で崩落した水管橋の撤去を始めています。
再び大雨が降ると、崩落した水管橋が川の水に流され宮嶋橋に接触する可能性があります。
橋を破壊しないよう早急に撤去しなければなりませんが、作業には時間がかかります。
一度に持ち上げることはできないため、橋を切断し、少しずつ撤去していきます。
(写真は10月3日(月曜日)の作業中の様子です。※写真は後日追加しています。)
10月2日(日曜日)午前9時ころの和田島地区の状況です。
水道管を宮嶋橋に設置し対岸に接続することができましたので、いったん空になってしまった管に再び水を送りこんでいきます。
これだけの広範囲の水道管の中がいったん空になり、そこにもう一度水を送り込む作業です。これは滅多に無い非常に難しい作業です。
失敗すれば管そのものが破断したり、大規模な濁りが発生します。
静岡市の水道施設を運営してきたベテランの技術職員が、設備の状況、管の振動などを確認しながら慎重に作業を行っています。
(写真は10月2日(日曜日)午前9時ころの様子です。)
10月1日(土曜日)午前9時ころの和田島地区の状況です。
昨晩の作業で、宮島橋に新しい水道管を設置し、対岸への接続が完了しました。
管の中に水を入れる準備をしていますが、一度空になった管に急激に水を入れると、内部にかかる圧力や衝撃で管そのものが破損してしまいます。
地面に埋まっている管が破断すると、その部分を再び接続するのが非常に困難です。一刻も早く水を送りたいところですが、状況を確認しながら慎重に水を送りこんでいきます。
一度空になった管に水を送り込むと、水の衝撃や流れの方向の変化で管内の錆が剥がれ落ち、濁った水が出ます。この水はまだ飲むことができません。まずは濁った水を捨てて、水を入れ替えていきます。この作業を「ドレン」と呼びます。
(写真は10月1日(土曜日)午前9時ころの様子です。)
9月30日(金曜日)午後10時ころの和田島地区の状況です。
補修した宮島橋に、水道管を新たに設置しています。
橋にかかる荷重をなるべく下げるため、今時点で手に入る材料の中から強度と軽さのバランスが取れたステンレス素材の管を使っています。
(写真は令和4年9月30日(金曜日)午後9時30ころの様子です。)
9月30日(金曜日)午前9時ころの水質検査の状況です。
断水した水道管に谷津浄水場から水を送って管の中を満たした後、水質検査を行っています。
清水区の各所で水を採取し、水質管理課の職員が検査を行っています。
安全安心な水道水として提供するため、必要な検査です。
(写真は9月29日(木曜日)の様子です)
興津川の水はまだ濁っていますが、谷津浄水場でろ過して塩素を注入し、水質検査をクリアした水道水がこちらです。
9月29日(木曜日)午後9時すぎの和田島地区の状況です。
宮島橋に水道管を通すための準備として、道路の復旧を行っています。
(写真は9月29日(木曜日)午後10時ころの様子です。)
9月29日(木曜日)午後3時ころの和田島地区の状況です。
宮嶋橋の横に設置されていた水管橋が崩落して折れた水道管に、新しい水道管を接続するための作業を行っています。
折れた水道管は、そのままでは接続できません。接続が可能な場所まで地面の水道管を掘り起こし、新しい管を繋いでいます。
この後、近くの橋の道路部分に水道管を乗せるため、まずは準備作業として道路の修復を行い、その後水道管を設置していきます。
(写真は9月29日(木曜日)午後3時ころの様子です。)
被災後の宮嶋橋です。緑色の棒状のものが折れた水道管です。
これからこの橋に水道管を設置し、川を越えて約60m先の対岸に接続します。
(写真は9月27日に撮影されたものです。)
9月28日(水曜日)午前8時ころの承元寺取水口の状況です。
9月27日(火曜日)深夜に及ぶ自衛隊の協力で、取水口が使える状態まで回復しました。
興津川の水はまだ濁っていますが、この水をろ過して塩素を注入した後、水道管に送り出します。
(写真は9月28日(水曜日)朝8時ころの様子です。)
9月27日(火曜日)午後7時ころの承元寺取水口の状況です。
自衛隊の協力により、取水口に取り付けられているスクリーンとその周辺につまった土砂や流木を取り除いています。夜間の作業となるうえに、取水口への道が損壊しており重機が入れない状態ですが、人力で作業を行っていただいています。
承元寺取水口は、1日に最大約8万トンの水を取水することができる施設です。
承元寺取水口が復旧した後は、ここから谷津浄水場に水を引き込みます。谷津浄水場では川から引き込んだ水をろ過し、塩素を注入して水道水として飲めるようにしてから清水区に送り出します。
浄水場の施設は、水が空になった状態から濁った水を急激に取り込むと、機械や配管が破損してしまいます。承元寺取水口から水を取り込むことができるようになっても、徐々に量をふやさなければなりません。
(写真は9月27日(火曜日)午後7時ころの様子です)
9月27日(火曜日)朝7時ころの承元寺取水口の状況です。
取水口に近づくための道が損傷しており重機が入れませんが、重機を待たずに24日(土曜日)から人力で除去作業を継続しています。
取水口周辺の流木や土砂などの撤去が進んでいますが、細かな異物を取り除くために水中に取り付けられているスクリーンに土砂等がつまっており、普段どおりの取水はまだできていません。
現在、興津川の水だけでは清水区の大部分に供給する量の水道水を作ることができません。このため、静岡県企業局の協力で工業用水を谷津浄水場に送り込んでいただいております。
(※ここでいう工業用水とは、工場で使った後の水ではありません。富士川から取水した水で、普段は工業用に使っています。河川法の定めで、本来は富士川の水を静岡市で使うことはできませんが、災害対応のため特別に許可をいただいているものです。)
富士川から取水した水も、興津川から取水した水も、水道水の原材料としては同じです。
この水に塩素注入などの処理を行い、水道水として水道管に送り出します。
谷津浄水場で作った水を、道路などに埋まっている水道管に送り出し、管を満水にしてから配水することになります。これが「充水作業」です。
9月24日(土曜日)から断水し、いったん空になった水道管に水を入れると、水の衝撃や流れの変化で錆などがはがれ、水が濁ります。この濁った水はまだ飲むことができません。
また、錆などで濁った水が温水器や受水槽などに入ると、フィルターや金属部品などが詰まったり錆びたりして壊れてしまうことがあります。
普段の水道水として使えるようになるまでの間、温水器などの機械を守るため、お手数ですがなるべく元栓を閉めて機械に濁った水が入らないよう対応してください。
(写真は9月26日午前7時ころの様子です。)
9月26日(月曜日)午前の状況です
重機が入れないため、人力作業で流木等の除去を行っています。
取水口周辺の流木等は除去されつつありますが、取水口の中にある、異物を取り除くためのスクリーンに土砂等が詰まっているため、手作業で取り除く必要があります。
(写真は9月26日(月曜日)午前10時頃の様子です。)
9月25日(日曜日)午後の承元寺取水口の状況です
谷津浄水場に水を引き込むために興津川に設置された承元寺取水口に、流木や土砂が流れ込み、河川から水が取得できない状態です。
水位が高く、重機を使用した作業ができない状況です。
可能な限り撤去を行っていますが、人力で作業を行っているため、時間を要しています。
写真は9月25日(日曜日)午後3時頃の様子です。
9月25日(日曜日)午前8時ころの和田島地区の状況
川などを超えて対岸に水道管を通すための橋を水管橋(すいかんきょう)と呼びます。
清水区清地の宮嶋橋にある水管橋が、予想をはるかに超える大雨で流され、直径50cmの水道管と共に損壊しました。
折れた水道管に新しい管を繋ぎ、橋の上を通して対岸の水道管に接続するよう準備をしていますが、必要な資機材の調達に時間を要する状況です。
(写真は9月24日(土曜日)午前8時ころの様子です。)
なお、被災前の宮嶋橋と水管橋の様子を参考画像として掲載します。
(橋の手前の白と緑の部分が水管橋です。)
9月24日(土曜日)昼頃の興津川承元寺取水口の様子です。
完全に水没していた施設が川の中から出て、肉眼で確認できるまで水位が下がっています。
谷津浄水場に水を引き込むための取水口に流木や土砂が流れ込み、支障が出ています。
流木を撤去する作業を行いますが、興津川の水位が高く、作業が困難な状況です。
9月24日(土曜日)朝7時ころの承元寺取水口の様子です。
興津川の水位が高く、谷津浄水場に水を引き込むための取水口と取水口を保護する施設などが水没し、支障が出ています。