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更新日:2025年6月30日

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宮澤圭輔議員の質問への答弁概要

質問と答弁の概要

質問:地域交通における課題について

  • 地域公共交通の課題について、どのように認識しているのか

答弁概要

市民の皆様の日常生活や社会生活において、「移動」は、なくてはならない「手段」であり、地域公共交通は、通勤・通学、買い物・通院や観光などの移動に欠かせない役割を担っています。

交通手段は、まちづくりのあり方に、大きく影響します。

歴史的にみると、江戸時代の移動手段は主として歩きと馬であり、仕事と住まいが近くにあるという「職住近接」の時代で、日常の移動は狭い範囲で完結しました。明治以降の産業発展に伴い、「職」と「住」が離れはじめ、人の移動距離、範囲も拡がり、さらに、自動車交通の発展、高度経済成長期を経て、人口の増加、まちの拡がりとともに、郊外や中山間地にまで、鉄道や路線バスなどの公共交通ネットワークが発達していきました。

そして現在は、深刻な人口減少により、移動の総需要量が減少するとともに、中山間地など郊外の人口減少が著しい状況となっています。よって、拡がった公共交通ネットワークの縮小は避けられない時代で、今後は、さらに移動の総需要量の減少、郊外の需要の大幅減少が進むことが見込まれます。

また、慢性的な運転士不足や利用者の減少、物価高騰に伴う運行経費の上昇などが、路線バス事業に大きな影響を与えており、現状のサービスを維持していくことは困難で、路線バスの減便や廃止が避けられない状況です。

このような中、持続可能な公共交通サービスを提供するためには、これまでの延長上とは異なる地域公共交通のあり方の検討が必要です。現在の交通事業者に頼るだけでなく、市民・行政など多様な関係者が協働・連携して新たな公共交通の提供方法とその担い手を探し、新しい時代の新しいシステムを共創することが重要です。

このため、静岡市では、持続可能な地域公共交通の未来像を描き、その実現に向けて「静岡市地域公共交通計画」の策定を進めています。この計画により、地域ごとに異なる公共交通の移動需要や提供可能な移動手段、道路状況などを考慮して、市民の皆様にとって利便性の高い公共交通ネットワークの構築を進めてまいります。

議員ご指摘のとおり、医療過疎の問題についても、地域公共交通によって、解決する方法があると考えていますので、その問題についても、この地域公共交通計画の中で、しっかり考えてまいります。

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