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更新日:2026年6月29日
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大村一雄議員の質問への答弁概要
目次
南海トラフ巨大地震について
市長は、静岡市を防災都市として今後どのように導いていくのか。南海トラフ地震に対する事前防災について、これまでどのように取り組み、今後、どのように取り組んでいくのか。
質問と答弁の概要
質問:市長は、静岡市を防災都市として今後どのように導いていくのか。南海トラフ地震に対する事前防災について、これまでどのように取り組み、今後、どのように取り組んでいくのか。
南海トラフ巨大地震は、市民の命と暮らしに甚大な被害をもたらす、防災上の最大の脅威です。
私は、この認識のもと、「防災」を市政の最重要課題に位置付けて、「現場・現物・現実」を直視し、さらに原因を考え、どうすれば解決できるかという事実と根拠に基づいて判断する「五ゲン主義」で、事前・事中・事後の防災力の向上を進めてきました。
とりわけ、人的被害や社会経済への影響を抑制するためには、災害が発生する前に、災害の危険度自体を下げておく、「事前防災」が重要です。
水害対策としては、職員には、現場に行き、現実を見て、防災上の弱点を知り、即効性のある対策も含め、もっと効果的な対策は何かと考え抜くことを徹底してきました。
例えば、巴川の流域治水において市の役割となっている貯留量の拡大を進めています。大内新田地区の貯留量を当初計画は1万5千立方メートルでしたが、これについて、面積はそのままで深掘りすることで、3万立方メートルへ貯水量を拡大する計画に変更しました。これによって、市の目標は、12年前倒しとなる2028年に達成する見込みです。
最近は、建設局、上下水道局の職員が現場に良く行き、速効性のある対策を考え、迅速に実施するようになってきました。
今後は、降雨災害対策としては、巴川流水能力の向上のための河床掘削という抜本的な対策とともに、頻繁に氾濫する小河川、水路についての速効性のある対策を急ぎます。
地震・津波対策としては、静岡県との連携による防潮堤の整備や、上下水道一体での選択的線的耐震化などに取り組んできました。
今後は、津波対策としては、巴川河口水門の設置と清水港の無堤区間の防潮堤整備などを急ぐ必要があります。
次に、事中、事後対策としては、市長に就任後、災害対応力を 強化するため、静岡市職員の意識改革と行動変容に取り組みました。「初動全力」、「最悪の事態の想定」、「平時組織の有事組織化」を徹底してきました。この点で、災害対策本部の運営などは、大きく改善されたと認識しています。
最近はタイムラインに基づく事前の備えと、状況変化に臨機応変に対応できるようになってきています。
今後の事中、事後対策としては、まだまだ取り組むことがたくさんありますが、南海トラフ巨大地震に関し、2つだけ挙げてみます。
1つ目は、情報収集・分析・活用の強化です。
南海トラフ地震の津波がレベル2で発生したときは、1万人を超える人の安否確認がとれないという状況が想定されます。
これは、人海戦術で対応できるようなものではありません。
よって、今後は、いざという時の市民の救難救助やその後の被災者支援が迅速かつ適切に行えるよう、災害時における市民の安否確認を、迅速に行えるようデジタル技術を活用したシステムの構築を進めます。
2つ目は、自主防災力の強化です。
避難所の運営について、南海トラフ地震発生時は多くの人が避難することにより、現状のやり方では大混乱が予想されます。こちらも人に頼るのではなく、デジタル技術を活用した人づくりが必要です。
また、担い手の育成も必要です。
大村議員のご指摘の通り、自主防災組織への若い世代や子育て世代などの幅広い世代の参加促進が必要です。また、女性の自主防災活動への参加促進も必要です。先ほど、デジタル技術の話をしましたが、最後に動かすのは人ですので、やはりこの担い手の育成というのが、極めて重要です。
総括になりますが、議員の言われる防災都市・静岡を、私なりに定義づけるならば、それは、事前・事中・事後対策、自助・共助・公助が有機的に機能し、南海トラフ地震の切迫性が指摘される中にあっても、市民が安心して日常生活を送り、いざという時には自ら、あるいは協力、共助により命を守る行動をとることができる都市です。
行政の役割は、社会がそのような行動ができるよう、事前の備えを整え、事中・事後の迅速かつ的確な判断でしっかりと市民の行動を下支えすることができる都市であることが必要です。
防災力の実効性という点で、本当に静岡市が防災都市と言えるためには、まだまだ現場の実効性を高めることが必要です。また巴川河口水門など、事前防災対策を急ぐ必要があります。
防災力においては、これで十分ということはありません。日々、着実に改善していくことが必要です。市民の安全・安心を守る・高めることが市長の重要な役割と認識し、全力で取り組んでまいります。