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更新日:2024年2月15日

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13 風衝地植物群落ハイマツ・ガンコウラン・チョウノスケソウ

前岳山頂付近の風衝地を覆う、矮性低木群落

A構成・特徴・状態

特徴

  • 前岳は荒川三山の西側に位置し、その山頂部は南アルプスでも最も強く西風を受ける典型的な風衝地となっている。
  • 南アルプスの中でも高山植物群落としては、特に多様性が高い.強風を常時受けているため、ハイマツ・ガンコウラン・クロマメノキなどの矮性低木とミヤマアキノキリンソウなどの草丈の低い草本植物が、密着して生育している。

状態

  • 山頂部は約100m×100mの面積を持つ風衝地の群落で、草丈の低い草本および矮性低木から成っている。
  • 山頂付近では風衝地群落の他、矮性低木や草本植物の小パッチがまばらに分布している、草本植物の群落は主に風背側の南側に広がっている。

B周辺環境

山頂の西側は大崩壊地が形成されていて、現在急速に下部が削り取られている急斜面になっている。近い将来、山頂付近が消失する可能性がある。

C価値

風衝地の植物群落が成立する要因は、積雪の分布パターン、風、霧、土壌の移動などがある。この場所ではその全ての要因が影響しあい、強風および周氷河地形から成る微地形などの多様性と対応していると考えられている。
西側斜面の急速な崩壊のため、近い将来前岳風衝地の植物群落は消失してしまうだろうと考えられる。しかし、東側の群落はその影響がないため、南アルプスの強風下の典型的な風衝地群落として貴重で価値が高いものと言える。

D場所

13 風衝地植物群落ハイマツ・ガンコウラン・チョウノスケソウの場所

【位置】
前岳山頂付近(標高3068m付近)

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