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ページID:1575
更新日:2024年2月15日
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22 コメバツガザクラーミネズオウ群集雪田植物
A構成・特徴・状態
特徴
- 周囲をハイマツに囲まれた浅い凹地。
- 風背側にコケモモーハイマツ群集が成立し、反対側にガンコウラン・ミネズオウが優占するコメバツガザクラーミネズオウ群集が成立している。
- 地衣類が優占する場所も見られる。
状態
3000m級の高山(赤石岳)に近く、平坦な部分が広い平地である。この平地は積雪量が多く、亜高山帯の針葉樹林がほとんど侵入していない。高山帯の景観が良く保持されている平地である。
B周辺環境
- 風背側である南東側斜面はほとんどがハイマツに覆われている。
- 反対の北東側は風衝地群落が広がり、部分的にハイマツに覆われている。
- 稜線と平行に並ぶ形でいくつか線状凹地が形成されている。
- 風衝地群落が広く分布している。
C価値
標高2760mの高山帯において、広大な平地が見られる点で地形学上価値あるものである。この平地には線状凹地が多数存在し、その各々に特徴的な植物群落がみられる。
広大な平面に多様な高山植物群落が存在しているため、その地形構造と植物群落は貴重で価値あるものと言える。
D場所
【位置】
百間平の線状凹地内(標高2760m付近)