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ページID:1577
更新日:2024年2月15日
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24 雪田群落タイツリオウギ、ミヤマミミナグサ
A構成・特徴・状態
特徴
- 35~40度の急斜面にタカネビランジやタイツリオウギなどの高茎草本群落が形成されている。その他、随伴種としてシナノオトギリやタカネナデシコ、エゾシオガマなどの植物も見られる。
- 雪渓跡にはキバナシャクナゲやツガザクラなどの木本植物が分布し、その周辺にはチングルマなどが広がっている。
状態
日本列島の高山において、その最南部に分布する高山高茎草本群落である。現在は雪の影響がこの群落を維持している。しかし、ニホンジカの影響が出はじめているため、保護が必要である。
B周辺環境
- 山頂付近はハイマツやナナカマドなどの低木林で覆われている。
- 南岳から上河内岳にかけての稜線上には二重稜線が形成されていて、そこに沿う形で大きなお花畑が形成されている。
- 積雪がこの群落維持に重要な役割を果たしている。
C価値
分布域は稜線に沿った約50mほどの狭い部分であるが、高山の高茎草本植物群落として十分な多様性を示す群落である。
この稜線沿いに成立している高茎草本群落は、日本列島における最南部に位置していることで価値あるものと言える。
D場所
【位置】
南北に伸びる稜線の東側に限られた,南北に約50mほどの群落.
(標高2690m付近)