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更新日:2024年2月15日

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16 風衝地群落ハイマツ・ウラシマツツジ・クロマメノキ

大聖寺平北東向き斜面の植皮段状土の写真 大聖寺平付近で見られる雪崩跡地の写真

A構成・特徴・状態

特徴

  • 標高2700m付近に周氷河平滑斜面が広がるなだらかな斜面で、場所によっては幅1mほどの植皮階状土がいくつも並んだ階段状のハイマツ群落である。
  • ハイマツやクロマメノキ、ウラシマツツジなどから成る矮性低木林がモザイク状に広がり、砂礫斜面にはイワツメクサなどの被度の小さな植生が分布している。
  • 大型のソリフラクションローブが東側の沢沿いに点在している。

状態

広大でなだらかな斜面である。階段状の地形にハイマツが生育していて、その側面に高山植物からなる植生が発達している。中央部に登山道があり小渋川から上ってくる登山道に交わっている。この登山道沿いには風衝地の植物群落が見られる。

B周辺環境

  • 反対の西側斜面にも構造土が多数形成されている。
  • 上方にあるだまし平は稜線上の風衝地で、網状土・縞状土などの構造土が形成されている。

C価値

広大でなだらかな斜面とその両方に続く小赤石岳、赤石岳へと広がる景観はアラスカの垂平森林限界を思わせるものである。日本の高山帯としては大変珍しい景観である。また、地形学的に多様性があり、各周氷河地形に沿って、高山低茎植物群落が分布している。
日本列島の高山帯では極めて稀有な自然環境である。

D場所

16 風衝地群落ハイマツ・ウラシマツツジ・クロマメノキの場所

【位置】
大聖寺平東向き斜面(標高2600m付近)
大聖寺平中央平面(標高2700m)

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