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更新日:2025年12月3日
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内田隆典議員の質問への答弁概要
清水庁舎について
市民説明会における参加者からの意見について、市長はどのように受け止めているのか。
市民説明会では、ご質問・ご意見のあった全ての方に、私がお答えをしました。
ご質問やご意見の多くが、仮に市の方針案のとおり清水駅東口公園へ庁舎を移転した場合の、地震や津波についての不安であることがわかりました。
一方で、地震や津波について、市民と市の間での基本認識の違いを実感しました。
質問された方の一人から、「南海トラフ地震は、今後30年間で100パーセント発生する」という発言もありました。
実際は、9月に国が発表した南海トラフ地震の発生確率は、予測モデルの違いによって、今後30年以内に60~90パーセント程度以上というものの、20~50パーセントという二つのものです。
この南海トラフ地震の発生確率と津波ハザードマップの想定津波であるレベル2の中でも最大津波の発生確率が、混同されているのではないかということを危惧しました。
そのため、市民への市からの情報発信が不足していると考え、まず報道機関に対して、そして、それを通じて市民に情報が伝わるよう、11月21日と25日に、「レベル1とレベル2の地震・津波の発生形態と発生形態を理解した上での対処方法についての基礎情報」の説明を行いました。
また、11月26日には、市議会協議会で議員の皆様にも同様の説明を行いました。
また、市民説明会では時間の都合でお答えできなかった質問についても、追加説明を加えた会議録を、11月25日に公表しました。
災害対策においては、「正しく恐れ、備え、行動する」ことが重要です。
科学的な知見に基づき、恐れるべきものは恐れ、そのレベルでないものについては過剰に恐れ、不安を持たないようにすることが重要です。
地震が発生したときは、最悪の津波の襲来を恐れて、直ちに避難をして命を守れるようにする。しかし、発生頻度が極めて低い津波に対しては、日常生活において過剰に恐れすぎて不安にならないことが大事です。
今後も、市民の皆様に地震・津波を正しく恐れ、それへの備えと行動ができるように、わかりやすく説明を行ってまいります。