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ページID:3351
更新日:2025年1月31日
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妊娠を希望する女性などに対する先天性風しん症候群(CRS)対策風しん予防接種
先天性風しん症候群(CRS)とは
妊娠初期(20週以前)の妊婦さんが風しんに感染すると、赤ちゃんが先天性心疾患・白内障・難聴を特徴とする先天性風しん症候群をもって生まれてくる可能性が高くなります。
先天性風しん症候群の発生を防ぐためには、妊娠を希望する女性やその配偶者、妊婦さんの同居家族が風しんへの抵抗力(抗体)を調べ、抗体がないとわかった場合は、予防接種を受けることが望まれます。
静岡市では、
- (1)妊娠を希望する女性
- (2)妊娠を希望する女性のパートナー
- (3)妊婦の同居家族
のいずれかに該当する静岡市民を対象とした抗体検査と、
上記に該当する方のうち、平成26年4月1日以降に行われた抗体検査の結果、十分な抗体価がないことが分かった方に対する予防接種を行っています。(※)
(※)この制度を使って予防接種を受けることができるのは、1回限りです。
抗体検査について詳しくは、風しん抗体検査のページをご覧ください。
CRS対策風疹予防接種の説明書(PDF:91KB)です。(このホームページの内容をまとめたものです。)
先天性風しん症候群(CRS)対策風しん予防接種の対象者
つぎの1~4すべてに該当する方が先天性風しん症候群(CRS)予防接種の対象です。
- 静岡市に住民票がある
- 過去にこの制度を使って予防接種を受けたことがない
- つぎの(1)~(3)のいずれかに該当する
- (1)妊娠を希望する女性
- (2)妊娠を希望する女性のパートナー
- (3)妊婦の同居家族
- 平成26年4月1日以降に行われた風しん抗体検査で、十分な抗体価がないことが判明している
※「十分な抗体価がない」とは、HI法で16倍以下、EIA法でEIA価8.0未満を指します。詳しくは次のリンクを参照してください。
また、HI法・EIA法以外の検査法で検査を受けた場合は、検査機関または医師へご確認ください。
実施医療機関
風しん予防接種を実施している市内医療機関は、次のリストをご参照ください。
予防接種を受ける前に、医療機関へ直接お問い合わせの上でおでかけください。
先天性風しん症候群(CRS)対策風しん予防接種を受けるにあたっての注意点
- (1)事前に接種医療機関へ連絡し、接種の予約を取ってください。
- (2)なるべく体調の良いときに受けるようにしてください。明らかな発熱(37.5℃以上)が見られる場合などは、接種を受けることができません。
- (3)接種時には、免許証等の本人確認書類と、平成26年4月1日以降に受けた風しん抗体検査の結果がわかる書類を持参してください。忘れた方は、先天性風しん症候群(CRS)対策風しん予防接種を受けることはできません。
- (4)幼少時の母子手帳をお持ちの方は、接種時に持参していただければ接種記録を医療機関で母子手帳に追記します。
- (5)接種後30分間程度は、急な体調の変化に注意していただき、異常を感じた時はすぐに医師に連絡をとれるようにしてください。
- (6)接種部位は清潔を保ってください。入浴は可能ですが、接種部位をこすることは控えてください。
- (7)接種当日は、激しい運動は避けてください。
- (8)接種後1か月程度は副反応の出現に注意し、接種部位の異常や体調の変化を感じたときは速やかに医師の診察を受けてください。
使用するワクチン
先天性風しん症候群(CRS)対策風しん予防接種には、麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)を使用します。
MRワクチンは平成18年から主に幼児の定期接種で使用されているワクチンです。
MRワクチンを接種することにより、麻しん及び風しんの免疫を獲得することができますが、1回の接種で免疫を獲得することができない場合が5%程度あります。
MRワクチンの副反応
ワクチン添付文書によると、比較的頻繁にみられる軽微な副反応としては発熱、発疹、注射部位腫脹等があります。また、まれに見られる重篤な副反応としては、
- (1)ショック、アナフィラキシー様症状
- (2)血小板減少紫斑病
- (3)急性散在性脳脊髄炎
- (4)脳炎・脳症
- (5)けいれん(熱性けいれんを含む)
があり、いずれも発生頻度は不明~0.1%未満です。
副反応が起こった場合
発熱、発疹、接種部位の腫脹等は通常、数日以内に治りますので心配の必要はありませんが、注射部位がひどく腫れる、高熱、ひきつけ等の症状がみられた場合は、医師の診察を受けてください。
なお、この接種は予防接種法に基づく定期接種ではなく、任意接種です。万一任意接種による副反応で健康被害が発生した場合は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく救済を受けることとなります。