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更新日:2026年3月12日
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RSウイルス母子免疫ワクチン定期接種
2026年4月1日から、静岡市では母子免疫RSウイルスワクチンの定期接種が始まります。
RSウイルスとは
小児や高齢者に呼吸器症状を引き起こすウイルスで、1歳までに50%以上が、2歳までにはほぼ100%の乳幼児が、少なくとも1度は感染するとされています。2~8日の潜伏期間ののち、発熱、鼻汁、咳などの症状が数日続き、一部では気管支炎や肺炎などの下気道症状が出現します。
初めて感染した乳幼児の約7割は軽症で数日のうちに軽快しますが、約3割では咳が悪化し、喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難、さらに細気管支炎の症状がでるなど重症化することがあります。
流行には季節性があり、接触、飛沫感染により伝播するため、手洗いや手指衛生といった基本的な感染対策が有効です。治療は症状に応じた治療(対症療法)が中心で、重症化した場合には酸素投与、点滴、呼吸管理などを行います。
RSウイルスに関する情報は、厚生労働省のホームページ(外部サイトへリンク)でご確認いただけます。
母子免疫ワクチンとは
生まれたばかりの乳児は免疫の機能が未熟であり、自力で十分な量の抗体を作ることができないとされています。そのため、母子免疫ワクチンを妊婦が接種すると、母体内で作られた抗体が胎盤を通じて胎児に移行し、生まれた乳児が出生時から病原体に対する予防効果を得ることができるワクチンです。
ワクチンの安全性
- 予防接種は感染症を防ぐために重要なものですが、稀に副反応が発生することがあります。
- 主な副反応としては、10%以上で疼痛や頭痛、筋肉痛など、10%未満で紅斑や腫脹などの症状がみられることが報告されています。また、頻度不明ではあるものの、発疹や蕁麻疹などの症状がみられることがあります。
- ワクチン接種により妊娠高血圧症候群の発症リスクが増加したという海外の報告があります。国内において薬事承認に用いた臨床試験では発症リスクの増加はみられないという報告もあります。
詳しくは接種医にご相談ください。
定期予防接種の概要
対象者
接種日時点で、静岡市民であり、妊娠28週0日から36週6日の間にある妊婦の方
接種回数
妊娠ごとに1回接種できます
接種費用
無料
持ち物
- 現住所(住民票住所)が分かるもの(マイナンバーカード、運転免許証等)
- 妊娠中の赤ちゃんの母子健康手帳
実施場所
- 静岡市と契約している医療機関で接種できます。
- 静岡市と契約している実施医療機関の一覧(PDF:902KB)
静岡市外での接種を希望する場合
里帰り出産などで市外での医療機関で接種を希望する場合は、事前に感染症対策課に申請が必要です。
申請内容に不備がなければ、予防接種依頼書を発行しますので、接種を行う医療機関に持参していただくことで、接種することができます。ただし、他市町の住民に対しての定期予防接種を実施していない医療機関もありますので、あらかじめ医療機関にご確認ください。
以下の内容をご確認の上、申請フォームから申請をしてください。接種希望医療機関の所在地が静岡県内の他市町か、静岡県外かによって申請フォームが異なりますのでご注意ください。
-
2026年3月31日までに申請する方
4月1日までに法改正、予算等が成立していることをもって申請が有効となります。 -
2026年4月初旬に接種を予定している方へ
通常、予防接種依頼書の交付には2週間程度を要しますが、接種時期を逸さないために特例的に対応を行うため、申請受付後に感染症対策課からお電話させていただく場合があります。
申請フォーム
ワクチンの効果
ワクチン接種による予防効果は次のとおりです。(厚生労働省ホームページから)
- RSウイルス感染による医療受診を必要とした下気道感染症の予防は、生後90日時点で6割程度、生後180日時点で5割程度とされています。
- RSウイルス感染によ医療受診を必要とした重症下気道感染症の予防は、生後90日時点で8割程度、生後180日時点で7割程度とされています。
医療受診を必要とした重症下気道感染症とは、医療機関への受診を要するRSウイルス関連気道感染症を有するRSウイルス検査陽性の乳児で、多呼吸・SpO2 93%未満、高流量鼻カニュラまたは人工呼吸器の装着、4時間を超えるICUへの収容、無反応、意識不明のいずれかに該当するものと定義
ワクチンの副反応
主な副反応として、次のような副反応がみられます。また、頻度は不明ですが、ショック・アナフィラキシーがみられることがあります。
発現割合10%以上
疼痛40.6%/頭痛31.0%/筋肉痛26.5%
発現割合10%未満
紅斑、腫脹
頻度不明
発疹、蕁麻疹
よくある質問
Q.対象の期間(妊娠28週0日から36週6日までの間)以外で接種することはできますか?
- 対象期間外に接種することはできますが、任意接種(全額自己負担)となります。
- 母子免疫RSウイルスワクチンは出産の14日前までに接種することで、免疫が赤ちゃんに移行するとされています。
- 特に妊娠38週までの間に妊娠終了を予定している場合等は、早めの接種をご検討ください。
- 対象期間内(妊娠28週0日から36週6日まで)であれば、出産予定の14日前以降であっても、被接種者の同意により定期接種とすることができます。
Q.他のワクチンとの同時接種はできますか?
他のワクチンとの接種間隔、同時接種について特段の規定はありません。
しかし、同時に接種することで抗体反応の低下がみられる一部のワクチンが報告されています。
接種前に医師にご相談ください。
Q.お母さんに抗体がないと赤ちゃんに抗体はつかないのですか?
- 妊娠時にお母さんに抗体がない場合は、赤ちゃんに抗体はつきません。
- 予防接種の機会を逃してしまった場合、出生児に対し抗体製剤を利用し免疫を獲得する方法がありますが、非常に高額な費用がかかります。
Q.以前、第1子の妊娠時に母子免疫RSワクチンを接種しましたが、第2子の妊娠時にも接種した方がよいですか?
定期接種として接種することはできます。
しかし、前回接種からの経過日数によっては抗体が多くある可能性があります。
必要に応じて抗体検査(全額自己負担)を行うなど、医師にご相談ください。